HLA適合血小板献血に行ってきた。

 私は「非」定期的に献血に行っています。まあタイミングが合えばという感じです。献血できる=健康である=健康のバロメーター代わりがメインで、あまり誰かの役に立つと考えたことはありません。あまり使命感を持って臨むとしんどくなる気がして。

 で、先日、自分のケイタイに血液センターから電話があり、「HLA適合血小板献血」に行ってきました。

 普通の献血と何が違うのかというと、普通は献血ルームなり献血カーなりに自ら赴いて献血するのが普通で、気が向かなければ行かなくてよい、自由参加が普通です。

 「HLA適合血小板献血」は予め献血したときに依頼され血液センターに登録されます。誰もが依頼されるようではないようですが。

 それで、必要な時に電話なりで依頼され、登録者側が可能であれば日時を指定し、献血ルームに行くというシステムのようです。骨髄バンクは私も知っていましたが、こういう献血方法があるのは知りませんでした。



 なんでそのような登録制度があるかというと、HLA型の話になりますが、HLAとは、白血球・血小板の型のことを言い、よく聞く通常のA・B・O・ABの方式の血液型(赤血球での判別方法)とはまた異なります。

 私は医療関係者ではないので、難しいことは避けますが、HLA型は他人同士では500分の1しか適合しないそうです。でその血小板は72時間しかもたないそうです。

 なので、必要とされる患者さんに使用するために、献血者は事前に献血日のアポをしっかりとる必要があるわけです。そのマッチする血小板でしか受け付けない患者さんもいるようです。あまり難しいことを書くと、誤解が生じるかもしれないので避けますが、特別な病気のかたがたのようです。

 HLA適合血小板献血は登録者しか要請されないし、献血者のうちどのくらいが登録しているのかわかりませんが、私が登録して約半年、こういうのはそう簡単には依頼はこないものと思ってて、最初の数ヶ月で忘れていました。まさか自分が要請されるとはって感じです(汗)


 

 献血自体は通常の成分献血と全く同じで、だいたい60分くらい、検査・休憩の時間が前後でトータル30分くらいかかりました。 いつもの献血より多めにお礼を言われた気もします(笑)

 私の型でないとだめな人がどのくらいいらっしゃるのかわかりませんが、そしてこれからどのくらい定期的に依頼があるのかわかりませんが、風邪をひいて薬を飲んでいたり、歯の治療をしていたりすると献血できないので、なんだかプレッシャーを感じます・・・がおそらく、献血者の献血サイクル等は血液センターで把握してると思うので、とりあえずふだんどおり過ごしたいと思います。

 献血をうけた時にナースさんに聞いたところ、自分の都合が悪い場合は他をあたるので、無理せず献血に参加してくださいとのことでした。 

 

 血液は人工的に作り出すことができません。基本的には一人一人の「善意」で成り立っています。謝礼金システムにしてしまうと、大変なことになるでしょうし。でも献血ルームはおかし食べ放題、ジュース飲み放題、漫画・雑誌読み放題で快適です。献血後のホット・アクエリアス(そういうのがあったんですね~。結構イケる)を飲みながら、カントリーマアムをほおばりながら、ほんのちょっとの疲労感と共に、優雅な?ひとときを過ごせます(笑)



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そしてこんなグッズももらえたりします。
ナースキティバンダナ。男の私に使い道は不明(笑)


 自分はまだ輸血するほどの大きな病気・ケガはなく今まで生きてきましたが、将来いつ誰かの血液にお世話になるかもわかりません。そんな時にありがたみがわかるかも知れません。情けは人の為ならず。

 その献血を行ってから72時間以上経過しているので、おそらく私の血液(血小板)は誰かの体の中に輸血されているはず。不思議な感じです。こんな私の血液でも使い道がある。ありがたい話だし、光栄な話です。

 でも別に誰かにお礼を言われたいわけでもなく、完全な自己満足です。私のこの行為は世間ではよくあることだし、私の型とマッチした患者さんを見つけてくれるのは血液センターのかたですし。

 現在献血回数27回。

 たまにはマジメな話をしてみました。

おわり。