1Q84 読了。

 早かった。「Book1」を読み終えるのに6月いっぱいかかったのに、Book1後半から読む加速度が留保なく上がってゆき、「Book2」はたったの4日で読み終えてしまった。

 自分で、読み飛ばしてしまったのではないかと思うようなスピードだったが、やっぱり、「文章に引き込まれる感」は他の作家にはない力だ。さらに、村上さんが60歳になってもこれだけの物語を練り上げて、書く体力があるというのがすごい。長ければいいかというと、そういうわけでもないが(実際、物語の構成上、若干内容の重複もある気がしないでもないけど)。
 長いながらも、物語の中で、さらにいくつか物語りが、有効に存在し、何かの前兆は必ず、後半で形になる、ムダのない構成。誉めすぎだろうか。

 相変わらず、登場人物の描写が細かい。頭の中にしっかり思い描くことができる。村上さんの物語はすっきり終わらない感じが多いような気がする。今回もそうだった。これからも話は続いていきそうな終わりかただった。

 ざっと、勢いで書いてしまったので、またあとで直したい。

つづく(かも)。