水面をすべるように

 この時期の仕事の帰り道、広い水田の、ど真ん中の道を車で走っていて、ふと車窓から外を見ると、そのまだ苗も植えられてない水田の水面が、車のライトと月明かりに照らされてキラキラとかがやき、そして何だか自分の乗った車が水面を走っているような気分になる。

 水面をすべるように走る私の車。運転中にずっとよそ見するわけにもいかないので、時間にするとほんの数秒なのだが、そんな夜の光景がとても不思議で、できればそのままずっと顔を右に向け、水面を見ていたいのだが走行中だからこそ、この光景が見ることができるので、水田に落下する前にすぐにまた顔を前方へと向け直す。

 苗が植えられてしまうと、その光景は失われてしまう。私は農家じゃないので、田んぼに水が張られてから苗を植えるまで、どのくらいの期間苗は植えないなのかわからないけど、 きっと短い期間なのでしょう。このエントリー用写真を撮ろうとして帰り道に車を走らせていたが、ほとんどの水田に苗が植えられていた。とても期間の短い特別な空間。

 ここで自分が物書きだったら、ここから何か物語が書けるのだろうが、ただのブロガーである私にはこれしか書けない。ブログを始めて知った、「技術的に書けない」というもどかしさ。

そんな春の夜の田舎の帰り道。

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この記事用のイメージ写真が欲しくて、夜の水田の水面をケイタイで撮ったけど・・・こんな風に真っ暗写真になるに決まってるでしょ。

写真追加。写真が納得いかなかったので、翌日リベンジ。

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昼間だと、ただの沼地(笑)

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日が落ちた直後。月明かりはなかったけど、だいぶ自分の思ってるイメージに近い写真になりました。

おわり。