非現実的な夢想家として〜村上さんスピーチ

 村上春樹さんの、カタルーニャ国際賞:スペイン・カタルーニャ州政府が文化や人文科学の分野で国際的に活躍した人物に贈る賞。での受賞スピーチを偶然テレビで見かけ、そのあと、夕刊で追って、さらにネットでスピーチ全文を読んだ。

 まず、日本語を喋ってる村上さんを久しぶりに観た(笑)

 311について、村上さんのコメントを聞いてみたいなと思っていたので、このスピーチはまさに自分の聞きたかったものだ。

 随所随所に出てくる的確な表現。物事の本質を射ぬく文章。あれからの出来事がひん剥かれて白日の元にさらされる感じ。事前に準備はしたのは当然だとして、どのくらいの時間をかけてこの原稿を作ったのだろう。物書きだからか若干、耳で聴くスピーチというより、目で読む文章に近い感じもするが、やっぱり村上さんはすごいなあと思う。

 ここでそのすばらしい表現のいくつかを抜き出してもあんまり意味が無いと思うので、特にコレがと記さない。全文まるごと味わいたいと思う。

 最近の村上さんは、コミットメントな作品が多くなってきている。

 だから楽しみだ。という表現は若干問題があるかもしれないが、村上さんの次の作品が楽しみだ。

http://mainichi.jp/enta/art/news/20110611k0000m040017000c.html

http://mainichi.jp/enta/art/news/20110611k0000m040019000c.html

おわり。