「トランスフォーマー/ダークサイドムーン」 こんな映画を観た:35

 この映画の見どころはやはり3DとCG,VFX!   それさえ見られれば満足だなと思い、IMAXで観ることに。 結論から言うと、3DやCG,VFXはとても満足できました。

 前半は実写を挟みながらのアポロ11号のシーンをメインに。自分的には別の映画で見たアポロ計画のシーンと重なってなんだか別の映画を観ているようなヘンな気分…中盤はモッタリしていて、う〜む、長い…と思っていたが、後半にドカーンとアクションシーンがやってきていやぁ〜満足!といった感じ♪

 史実のアポロ計画をうまいこと映画に盛り込んでいるのはよかった。実際に当時の宇宙飛行士のバズ・オルドリン氏が出てきているのはかなり映画の権威付けになっているのでは?オプティマスも同じ宇宙を旅した仲間ということで、頭(こうべ)を垂れてあいさつしていた。ただ、日本人はオルドリン氏についてあんまりわかる人がおらんと思うけど、アメリカ人からすると、マジでこんなVIPが!と驚いたことでしょう。

 中盤のサムの就活シークエンスは確かに後の展開の複線にはなっているが、いささか長くね?と感じた。この段階で自分はなんだかな~という感じだった。

 でも後半で全てを盛り返した感じ。前作のエジプトと違って、シカゴの街ん中という限られた場所と条件での戦いなのでスケール感は小さいかと思ったが、決してそんなことはなく、山あり谷ありで楽しかった。人間たちも頑張っていた。

 キャラクターたちについて。

 オートボット側も小粒な仲間は増えたが、全体的にオプティマスに匹敵する仲間がおらんのは変わらずで、さらにオプティマスはトレーラーでオプションがついてさらに武装が強化されて強さが他のオートボットたちに比べさらに斗出している。

 一方、ディセプティコン側はミミズ型ディセプティコンがえげつない!ビルの破壊シーンは見どころのひとつです。 途中で仲間の黒人さんが言っていたが、「何で敵だけいい武器持ってんだ!?」は何だか笑えた。こういう善悪ヒーローものは絶対そうだよね。

 米軍側も負けておらず、本格的な部隊は参加できなかったが、レノックス達NESTの舞台は空を飛んだり、チームでディセプティコンに戦いを挑んだり、海兵隊の手引きでトマホークミサイルが飛んできたりと結構奮闘している。前半でバンブルビー相手に訓練していたから、ここ数年でNESTもパワーアップしていたよう。

 CG・VFXについて。

 トランスフォーマーたちの格闘シーンは相変わらずエグい(笑)腕をもいだり、血液的な液体がスローモーションで飛び散ったり、顔の生皮を剥いだりしてもあんまり「うわぁ…(ドン引き)」とならないのはメタルな人たち同士の戦いだからでしょう。

 特にスカイダイバー部隊のシーンが3D感ゾクゾク(´艸`)あれは楽しい!ビルの谷間をかいくぐっていく様がよくぞここまで表現できたもんだと感心。まさにモモンガ状態(笑)  そのスカイダイバーのシーンは二回あり、地上から引きのカメラで狙ったり後ろから飛んでたり。動きの多いシーンは3Dはキツいのかと思ったが、全然問題なかった。実際に大都市であるシカゴの街を封鎖して撮影に挑んだようだが、「戦場」感がよく出ていた。スカイダイバー部隊の話に戻るが、途中、建物の隙間を飛び抜けようとする時、「針に糸を通すように!」と吹き替えでは言っていたような気がしたが、それが日米共通の表現なのか?日本向けの表現なのか?と思ったり。  

 また、トマホークミサイルを追っかけるカメラアングルのシーンもありで、3Dを味わうシーンはそこかしこにある。

 そしてさらに随所にスローモーションを入れているので、素早く動いてアラをごまかすことなくCGも3Dも楽しめる。アバターを観て、もうこれ以上の3D作品はなかなか出ないのかなと思ったが、それをさらに上回っていた感じ。  

 アクション映画の醍醐味で大事な事「気分がスカッとする」は充分に果たしている。

2011年の映画。