「ヒューゴの不思議な発明」  こんな映画を観た:50

 映画の役割って何だろうか。凄腕スパイになったり、遠い宇宙へ旅だったり、美女(もしくはイケメン)とロマンスを繰り広げたり、迫り来るゾンビから逃げたり、その映画を観るおよそ2時間は、日常の生活から切り離されて、夢を見させてくれる最高の娯楽だろう。あらためてそんなことを感じた映画です。ファァァッと幸せな気分に包まれ、ドキドキワクワクが感じられました。

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 3D、吹き替え版で観てみました。事前にストーリーを全く把握せず観てみましたが、観る前は勝手な思い込みで、父親を亡くした子どもが謎の鍵を見つけて、父親の遺したメッセージを探しに…というと直近で観た「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」になんだか似てるのか?と思いましたが、全く違った展開で、いい意味で裏切られました。

 ストーリーの中心はその子どもでなく、それに関わる大人たちまで、それぞれにストーリーのある映画でした。ヒューゴの言葉「世の中が機械だとすると、人間は歯車のひとつ。歯車に無駄なものは無い。だから人間だってそれぞれ役割がある!(うろ覚え)」が印象的。

 その大人たちのキャラ設定からパリのとある巨大な駅のセットまでとても丁寧に描かれており、さすがアカデミー賞5部門も獲得だけある。ということはこの映画が、今の時点で最高の映画のひとつなのだと思いました。

 映画の中で映画製作の話が新鮮に感じました。当時の特撮の方法は今からするととてもチープで何だか笑える。でも当時はこれが最先端で、逆に味わい深いです。

 そして3Dはどうなのか?と思っていましたが、冒頭からいきなり3D効果使いまくりで、何というか演出が巧み!その後途中は全然3Dは関係ない感じでしたが、中盤でも3D効果が引き立つ演出。全編3D効果使いまくりだと目も疲れるしでメリハリのある3D演出でした。

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 ヒロインの女の子は「キック・アス」のクロエ・グレース・モレッツちゃん。大きくなったなぁ~。この世代の女の子は成長の度合いが凄まじい・・・。

 花屋の女性役で「レオニー」のエミリー・モーティマーさん。この映画のHPの紹介ページにはレオニーがないのはなぜ~?

 図書館のおじいさん役はSW.EP2,3でのドゥークー伯爵役のクリストファー・リーさん。

 この三人はこの映画観てる中で途中まで「見たことあるけど誰だったけな~」とずっと思ってました。

 そして監督は巨匠:マーティン・スコセッシ

 あ、あと、パンフも内容が丁寧に書かれていました。ゴールドを基調としたレイアウトもGOODでした。

2012年の映画。