「ジョン・カーター」(字幕 IMAX 3D) こんな映画を観た:56
元ネタは1912年に発表された「火星のプリンセス」というSF小説。「アバター」や「スター・ウォーズ」の原点ともなる作品だそうで。そして「ジョン・カーター」と聞いて、米TVドラマ「ER 緊急救命室」の主要メンバー、Dr.ジョン・カーターを思い出したが、原作のマイケル・クライトンがこの「火星のプリンセス」のジョン・カーターから名前をつけたということは始めて知りました。それだけ多くの人に影響を与えている作品だったようで、それだけにもっと早く映画化して欲しかった。
ストーリーは、
時は1881年、愛する妻と娘を失っていたジョン・カーターはとある出来事から火星にワープしてしまう。火星にはいろんな人種が住んでおり、お互い戦争中というか、そんな感じ。
火星は地球より重力が弱く、地球人のジョン・カーターは火星では驚異的な身体能力で活動することができる。そのため、火星人たちの紛争の救世主に祭り上げられ、半ば強制的に参加させられる感じのストーリー。
ちなみに主人公ジョン・カーター演ずるテイラー・キッチュは直前に観た「バトルシップ」の主人公としても出ていた。役柄が「基本、やさぐれたワイルド男な感じだけど、いざという時はがんばる」という感じの全く同じキャラ設定なのがいいのか悪いのか、、、。
感想。
火星の民族がいろいろいて、4本腕の爬虫類のような民族やら地球人ソックリやらバラエティに富んでいる。飛行船の造形が昆虫を模したようで独特でおもしろい。また、地上を歩く巨大な基地みたいなやつとか、メカ造型はなかなか。火星の動物の中ではやはりジョンの相棒、火星犬(?)の6本足のウーラ。キモかわいいと言えばいいのか、とにかく身体能力がものすんごいメッチャ役に立つ相棒。ウーラに乗って移動すればいんじゃね?と思ったり。
アクションシーンでは、ジョン・カーターの驚異的な跳躍シーンはなかなかよかった。ジョンの肉体バトルとウーラの突撃力のコラボは強いんだけど何だか笑えた。
あまり複雑なストーリーではなかったけど、人種や民族の名前がいろいろ出てきてわかりづらかった。人間タイプで2民族、と4本腕爬虫類タイプとで何がなんやらという感じ。
元はこの話が全ての原点ななのに、逆にアバターやスター・ウォーズのシーンに似てるな〜と思われてしまうのがこの作品のツラいところ。途中、コロッセオ的な場所で戦わされるシーンはスター・ウォーズEP2のジオノーシスのシーンにソックリだし、ジオノージアンは4本腕のサーク族に似てないこともない。そして戦う白色巨大猿のおなかを突き破って出てくるジョンは巨大猿の青い血が全身にべったりくっついていて、まさにアバター的な(笑)
IMAX3Dで観ましたが、3D感はまずまず。可もなく不可もなく。例えば全編3Dにせず、地球での地味なシーン2Dのままとか、目を休める配慮が欲しかった。その辺はきっと監督のセンスになるのかな~なんて。
古代+SFな話で嫌いではないが、あと10年早く世に出ていれば、、、と思った。なんと続編もあるみたいで、どうなるんだろうか。ウーラは必ず出て欲しい(笑)
2012年の映画。