「アメイジング・スパイダーマン(IMAX3D・吹替)」 こんな映画を観た:59

 2007年で完結したサム・ライミ監督の3部作のリブート作品ということで、その3部作は結構好きでした。5年でやり直し作品製作って早くね?

 どうも過去作と対比してしまいがちですが・・・どうなんだろ。でもいろんな映画があるなかで、3D映えする映画ランキング(そんなもんあるのか知らないけど)でも上位にランクする作品のひとつなんじゃないかと思います。

 監督は「(500)日のサマー」のマーク・ウェッブ。サマーはいい作品だったので楽しみでした。

Spm01

ざっくりストーリー

 主人公のピーター・パーカーは小さい頃、両親が謎の失踪を遂げ、祖父母と一緒に暮らしている高校生。どちらかというとモテないタイプ。

 父親は何かの極秘の研究をしていたようで、それでその友人のコナーズ博士の研究施設:オズコープ社に潜入した時に、遺伝子操作されたクモに噛まれ、スーパーパワーを身につける。

 一方のコナーズ博士はトカゲの遺伝子を利用した再生医療の研究に没頭していたが、うまく結果が出せず、謎の上役に追い詰められ、自ら実験体になろうとしていた。

感想

 続編がすでに決定している第一作なので、まずはどうやってピーター・パーカーがスパイダーマンになるかが長めに描かれる。サム・ライミ版ではあまり描かれなかったピーターの両親のくだりが謎めいていて、これからの伏線になるようで楽しみ。

 そして育ての親の祖父・祖母がマーティン・シーンサリー・フィールドという名優2人を起用しているので、情けない子を見守る心強い祖父母という構図が成り立ってるように感じる。マーティン・シーンは大統領役もやってたからか、なんだか迫力満点だ。サリー・フィールドはER緊急救命室に出てたのが印象的~。

 スパイダーマンって、教訓めいた言葉が多く出てくるのが多くて、責任から逃げているといつか壁にぶち当たるぞとか、大きな力を身に着けたら、それ相応の責任を伴うんだぞとか(かなりうろ憶え)、一般人にも通ずる内容も多い。

 後半がお楽しみのスパイダーアクション。今回の作品は3Dになったというのが最大の価値で、その3D感を生かしたアクションが楽しかった。マンハッタンを例のスイング式で渡っていく感じは迫力満点。ラストにも3Dならではのムダに派手なアクションも用意されてたり(笑)

 今回のスパイダーマンは手首からクモの糸が出るのではなく、オズコープ社製の、クモの糸を応用した特殊な繊維を、手首のガジェットから飛ばすというシステムだった。スパイダースーツはサムライミ版に比べ、ダークでメタリックがかっていてスタイリッシュな感じになっている。目の部分はサングラスのレンズを外して加工してたのかと初めて知った。

 スパイダーマンニューヨーク市民に助けてもらったり、ずば抜けた必殺技を持ってない、わりと普通の人に近いので、なんというか日本人が考える超人的なヒーローとはまたちょっと違う感じ。苦悩しながら闘ってゆく、そこがスパイダーマンの魅力でもある。

 結局のところ、リブートする意味はあったのかというと、時代に合わせてある程度収入を見込める作品を作り直すのはこれからもあるでしょう。ピーターが使っていたスマホが日本ではあまり馴染みのない、SONY製のエクスぺリア・ミニなのがさすがSONY配給映画だなと思った(笑)

 で、エンドクレジットの途中にも次回作に続くおまけシーンが残されており、どうなるのか楽しみ。次回は2014年公開だそうで。

2012年の映画。