「ソウル・サーファー (字幕)」  こんな映画を観た:60

感動の実話を完全映画化!とありますが、その言葉にウソはありませんでした。

Soulsurfer01

ざっくりストーリー

 べサニー(アナソフィア・ロブ)はハワイに住む5人家族の3きょうだいの末っ子。子どもの頃からサーフィンに明け暮れ、13歳ですでに頭角を現し、アマチュアの大会で優勝し、スポンサーもつこうとしていた。

 友人たちと遊びに出かけ、サーフィンを楽しんでいた矢先、サメに左腕をほぼまるごと1本食いちぎられ、病院に担ぎ込まれたがなんとか一命をとりとめる。

 その1ヵ月後、またサーフィンを始めようとするべサニー。その葛藤と苦難を描いた実話を映画化。

感想

 美しい海はすばらしい。終始、ハワイの美しい海辺のショットばかりだったが、海とは縁遠い、夏大嫌いな自分ではあるがハワイに行ってみたくなった。映画館の大スクリーンで見る価値はある。

 アナソフィア・ロブは美しい。このはじけんばかりの若さ・美貌・華やかさがこの映画を良作と決定づけたと言っても過言ではない(自分調べ)。左腕を失ってから一旦大会に戻ったが、結果を出せずサーフィンをやめようとする中、また立ち直ってゆく過程がみどころ。人はチャレンジする姿勢に心打たれる。すげえなと。俺もがんばらなかんなと。そもそも腕を食いちぎられて失血が60%だったのに生きてるのが奇跡。

 劇中で結構「神様の・・・」的な宗教的な言葉が多かったけど、キリスト教の国だからそういうもんかな。

 家族の愛を受け、素直に育てば心もそう簡単に折れずにまた立ち向かってゆくことができるんでしょう。そのまっすぐさ、しなやかさがすごいよね。若くして自分の「柱」を持っていたであろうべサニーだからこそ、その逆境を跳ね返せたんだと思う。

 サーフィン知識全くゼロで臨みましが、途中のサーフィンシーンは正直どの辺が難しいのかわかりませんでしたが、それでもアナウンサー入れたり浜辺で見守る家族のリアクションを入れたりでそれなりにわかるようにしてある。海上のシーンは撮るのも大変だったとは思いますが、べサニーたちのアップのアングルが多く、同じ海上にいるような臨場感がよかった。サーフィンのシーンは実写とVFX半々かとは思いますが、水中からの映像やら波の裏のアングルやら見応え満点。エンドロールで実際のべサニーの映像が流れるが、それをもってみても映画の再現度はハンパない。失くした左腕はCG処理で見事に消えていた。すごいよね~。

 できればこれから夏に向けての公開作品だったらよかったのに。文部省選定作品なので、文句のつけようがない出来具合。

 去年観た「127時間」という映画を思い出した。若干視点は異なるけど、逆境でもめげずにがんばるという姿勢は普遍的に賛美される。

2012年の映画。