「アイアンマン3」(IMAX3D 字幕) こんな映画を観た:88
ものづくりの原点/人が入ってこそのアイアンマン
※エンディング後もいろいろありますので最後まで席を立たない方が。
ざっくりストーリー
「アベンジャーズ」の戦いから1年、トニー・スタークはPTSD的な症状に苦しみながらも、アイアンマン・スーツの開発に没頭していた。
一方、世間ではマンダリンという名のテロリストが暗躍しており、不穏な空気がトニー・スターク/アイアンマンにも迫る。
感想
※後半ネタバレしています。
まず、冒頭で回想シーンが。マッドサイエンティスト的な男をあしらい、すごい技術を開発した女性と一夜を共にし・・・な内容が後の伏線に。
今回のメインのアイアンマンスーツはマーク42っつーことで、1年前のアベンジャーズ時のマーク7からこんだけいっぱい開発してるのか!というのも伏線。
で、そのスーツの仕様は、今回は飛んできてパーツごとに装着する聖闘士聖矢スタイル(笑)パーツそれぞれに動力がついてるのがすごいね~。でもまだ開発段階で、実戦経験がないからいろいろとモタモタしててなんとももどかしい。けど最初から最後までこのギミックが活躍してたな。フルで戦えない代わりに、いろんな手段で相手に挑む、あと水中からの脱出方法、スーツ着かけでの戦いなど、パワー・プレイでない戦いかたは好感が持てる。
テロリストに急襲され、辛くもマーク42と共に窮地から脱出し、ド田舎のとある少年の家に身を寄せることに。そこでの少年の出会いとやりとりがなかなかよい。アイアンマンシリーズはスーツの開発シーン、日本風に言うとものづくりのシーンが自分的には好き。1ではアークリアクターの開発、2では新たなアークリアクターの開発や、ヴィランのアントン・ヴァンコが半田ごてを握ってるシーンが思い出深い。今回は少年に触発され、DIY的なものづくりをするシーンが出色。
毎回これも好きなシーンが、研究室内でのいろんなUIを駆使したシーン。今回は事故現場を3Dで再現し、真相を突き止める。
自分のこの映画の楽しみな点は、アイアンマンスーツがどんなギミック、デザインなのか、それをVFXで表現してくれるかというところ。そこはまあ、楽しめたかな。
IMAX3Dで観ましたが、わりと自然な感じに3Dを使ってたと思う。
全体的にはよかったんだけど、けど…
以下、ネタバレしながらの感想。
ヴィラン側とのパワーバランスがやっぱヒーローものとして面白くなるかどうかだけど、今回は謎の薬エクストリミスのおかげで、人間なのにアイアンマンスーツと互角、もしくはそれ以上。一応生身の人間がスーツと互角にわたりあってるのはなんだか笑える。
後半の無人アイアンマンスーツがいっぱい出てきて戦うシーンはやっぱアガる。けど、人が中に入って戦ってこそのスーツだと思うので、あの無人くんスーツがいっぱいわらわら動いているのは見応えあるけれど、ヒーローが、人間が戦うんじゃなく、ただのロボットが戦ってる感覚が気になって、どうもちょっと引っかかる。
ラストの、ポッツがわるもんをやっつけちゃうシーンは、これはいくらなんでもだめでしょ!ヒーローものとしてつまらんでしょ!今回のメインスーツであるマーク42が実戦能力がイマイチだったので、最後までトニーが肉体的にがんばってた。それはそれでよかったけど~。
ラストの、スーツを破壊して花火に見立てるのはスーツがかわいそう。過去との決別な感じはわかるけど、壊すことないじゃん。
2013年の映画。