「アフターアース」(2D字幕) こんな映画を観た:92

恐怖は自分の中に

Ae001

ざっくりストーリー

 1000年後の地球人は、別の星に移住していた。特殊部隊:レンジャー候補生の少年:キタイは伝説のレンジャーである父のサイファと共に訓練のため、宇宙船での移動中に、トラブルに巻き込まれ、人類のいない地球に不時着する。1000年後の地球は人類を拒む生物、自然がいっぱい。空気も人間には合わなくなっていた。

 不時着した宇宙船の生存者はキタイとサイファ親子のみ。しかもサイファは重症で動けない。100キロ先に不時着した機体の半分にある救難信号発信機を探しに、キタイは出発する。

 ウィル&ジェイデン・スミス親子共演。M・ナイト・シャマラン監督作品。

感想

 どこかで意識を失っていたキタイ君がハッと目覚めるシーンから始まり、オッと観客の興味をひく。そして時間はさかのぼり、現在の人類はどうなってきたのかを説明するシーンに。結果またその目覚めるシーンまで戻るまでが長い。一旦見どころを作ってまた過去へさかのぼる手法は嫌いではないけれど、意味はあったのか。

 この作品のメインステージである、地球へ不時着するまでのシーンが長い。説明はかいつまんで少しずつでいいじゃん。その辺あたりは私は眠くて眠くて。本気で帰ろうかと思ってしまった。何度も過去のトラウマの同じシーンが繰り返されたりも勘弁してほしい。

 で地球でのシーンも、目的と人員がハッキリしてるだけに単調に感じてしまう。物語のゴールもわりと類推しやすいので、あっという驚きも少ない。宇宙船の造形や内部のUIデザインも悪くないし、地球の獣たちやアーサのデザインもいい。見どころのウイングスーツシーンも悪くない。「恐怖は自分の内側にある」というメッセージはわりとベタではあるけれど嫌いではない。けど、見どころの大半は予告編で消費されていた。結局監督は何を伝えたかったのか。全編にわたってジェイデン君のみのシーンが多かったけど、彼にはまだ荷が重すぎると感じた。ケナゲにがんばっていたと思うけど。

2013年の映画。

web拍手 by FC2