「RUSH/プライドと友情」(字幕) こんな映画を観た:122
ライバルがいるすばらしさ。
ざっくりストーリー
70年代に活躍した実在のF1レーサー、ニキ・ラウダとジェームズ・ハントの戦いを描く。
監督は「アポロ13」「ビューティフル・マインド」のロン・ハワード監督
この監督は魅せるのがうまい。
感想
正直、自分はF1はあんまり詳しくないので、軽くその時代のF1情報を見てから臨みました。
ニキは緻密、ハントは奔放という非常にわかりやすいライバルの立ち位置。映画にもってこいだ(笑)ハント役のクリヘム君はホントにこういうプレイボーイ役が似合う。
この映画のハイライトは、ニキがクラッシュした、76年のニュルンブルクリング大会。まずそのスターティンググリットを映し、F3時代へ遡る。最初にハイライトはここだよと示すというわかりやすいシステム。
その76年のF1グランプリ。まず10ラウンドのニュルブルクリンク大会までダイジェスト的にストーリーは流れる。疾走感溢れるラウンド紹介や、ギターサウンド中心の音楽など、全体をさらっと流しながら小気味よく観れる。音楽はハンス・ジマーだったのか。ラウンド紹介のタイポグラフィもカッコ良かったのだが、字幕を確認するうちに次に進んでしまって、ちゃんと見れなかった。うーむ。
そしてニキのクラッシュ。と、その後の壮絶な入院生活が描かれる。やけどでただれた額からガーゼを剥がすシーンとか、肺の吸引で金属の器具を、喉の奥深くまで挿入するシーンなんかは、目を背けたくなるほどひどい。こんな壮絶な治療を繰り返して、たったの42日で復帰する執念なんざ尋常ではない。そしてそれを演出するこの作品が見事。
レースのシーンもCG使われたりみたいで、臨場感バツグン。特にメット越しのサーキットの情景がとてもリアルに感じた。もちろんエキゾーストノートもテンションを高める。
76年の最終戦は富士スピードウェイで、富士山がバックに映ったり、日本人としても胸熱。
タイプも性格も全然違うライバルをお互い認め合い、高まることができる。ライバルがいるっていいな。男としてはハントな人生も憧れるが、いろいろと疲れそう(笑)
それにしてもあの昭和なサブタイトルはどうにかならなかったのか。
2014年の映画。