奥華子 「笑って笑って」 オリジナルとアレンジ

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(スポーツ新聞にも紹介されました。結構デカイ記事でした。)

「アレンジ」が「オリジナル」を超えるのは大変だろうなあ。というお話。

奥華子さんのNEWシングル「笑って笑って」が発売される。テレビでも紹介され、ジャケ写(絵だけど)は地井武男さんが描いたりと、「盛り上げ」感が増してきている。(日田のみなさんや五島のみなさんとのエピソードは、奥華子オフィシャルHPをご覧ください。)

今回のアレンジ(=編曲)は、奥華子本人が手がけている。奥華サウンドのアレンジといえば、バンドライブの時にも出演した、佐藤準がここ最近の定番だし、そのイメージが強い。奥華子本人のアレンジが1曲目にくるシングル曲は、「ガーネット(弾き語り)」以来だ。

奥華子アレンジの「ガーネット(弾き語り)」は完全に奥華子の代表曲である。だとすると今回の「笑って笑って」も自分でアレンジを手がけただけあって、本人の思い入れがとても強いんだと感じる。本人にとっては自分の発表した曲に優劣をつけるつもりはないだろうが、重要な曲だろうし、今後の奥華子の方向性を示している曲だと思う。

まだ発売されてないので、ラジオでフルコーラスを聞いた感想になるが、(録音して何度も聴いた^^)自分の声をどう活かすか、音の「足し算」と「引き算」を相当苦労したと思われる。限界まで足して、限界まで引いた。これが今の奥華子のフルパワーだ。というのを静かな曲調で語る印象。

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(音楽系フリーペーパーでも紹介。WEBでは動画も見れます。)

「オリジナル越え」は、どんなミュージシャンだって大変だ。もうすでにオリジナル「笑って笑って」は世に出ているし、ファンの人たちも、すでにメジャーデビュー前からある曲なので、何度もあのキーボードで演奏される「笑って笑って」を聴いてきている。もともとの曲調や、詞の内容からして、いっぱい音を入れて作っても、曲の雰囲気ブチ壊しになるし、かといってオリジナルがシンプルなので、アレンジもシンプル過ぎると、「今までのと一緒じゃん」と思われてしまう。その中間か、もしくはまったく別のアプローチをしなければならない。

華子さんの場合は、あまり音を盛らない方がいいと感じる。そのボーカル自体が、世界最強の切なさを持つ、唯一無二の魔法の楽器であるので、素材のよさを活かす的傾向が多いのは必然でしょう。

ファンにとっては、「そのまま」がいい人も当然いるでしょう。でもそのまんまシングルカットも芸がないし、スピード勝負で、以前TVで紹介された直後に発表、それでも2~3ヶ月かかると思うが、そんなぞんざいなやりかたを、華子さんがするとは思えないし。

・・・そうなると、生ライブでは今までどおりでいくのだろうか?CD・DVDとしては、「Vol.best」も「CCレモンホールライブ」も「もちろんひとりで弾き語り」もすべて同じスタイルで演奏されている。今後、ぜひ生ウタで新しいアレンジでの「笑って笑って」も聴いてみたい。ホールライブではピアノバージョンも聴いてみたい。

テレビでも紹介されたこの曲は、発表するタイミングとしては、申し分ない思う。これから、奥華子の曲が何かのマスメディアで紹介される場合、「ガーネット」の次にこの「笑って笑って」が並ぶでしょう。残念ながら、まだ聴いたことない人は大勢いるはず。これからTVやラジオでこの「新:笑って笑って」がガンガン流されて、その人たちにとってのスタンダード「笑って笑って」になっていくことを願います。この零細ブログ「じぶんアーカイヴズ」は奥華子さんを応援します!

何様目線で書いてしまいましたが、今日はここまで。