Where did you sleep last night / Nirvana  イイ曲 その5

 最近気になっている、Foo Fightersが11月にベストアルバムを出すそうで、しかも新曲2曲入り。ベストアルバムに新曲2曲入りというのが、なんとも・・・ベスト出すミュージシャンとしてはよくあるパターンだけど。。。よし。検討してみよう。

 で、今回はそのフーファイのフロントマン、デイヴ・グロウルがドラマーとして在籍していたバンド(でロック・オルタナ・洋楽好きならもうわかるけど)、、、ニルヴァーナの、アンプラグドライブ(1994年リリース)の曲、

「Where did you sleep last night」。

 決して上手とは言えないが、聴く人の心を揺さぶるパフォーマンス。曲の後半でシャウトするカートがとても痛々しい。そして、妙に神妙な面持ちでドラムを叩くデイヴ・グロウル。。。。

 この映像の半年後にボーカルのカート・コバーンが自殺してしまいます・・・。セットも今見ると、ユリも生けてあるし、ろうそくも立ってるし、なんだかおそうしきっぽい雰囲気。

 カートは、田舎街の繊細な若者が、急激に売れて、突然周囲の人たちに注目されだして、急激な周りの変化に対応できず、疲れ果ててしまった。自分の才能が制御しきれず、押しつぶされてしまった。という印象。  リアルタイムで見ていれば、もっと違った印象になったと思うが、どちらにしてもとても悲しい。ミュージシャンとして才能ある人が必ずしも強力な人格者ではない。全く別の問題なんですね。

 Leadbellyという戦前のブルースシンガーの曲なのですが、まるで当時のカート本人の心境を語ったような、何かを暗示しているような曲です。ブルースの曲って、怨念のこもった感じが多い気がする。   何となく無神経でムダに盛り上がる観客がなんだか空しい。

  カート・コバーン(コベインの方が正確らしいです)は享年27歳。ロバート・ジョンソンジミ・ヘンドリックスジャニス・ジョプリンなど、ミュージシャンばかり、なぜかそうそうたるメンバーが27歳で亡くなっています。自分も27歳で何か起きるのか・・・と思っていたら、例年以上に何も起きませんでした(汗) そうだ、自分はミュージシャンでもなければそんな輝ける才能もない(笑)

歌詞抜粋-------------
My girl, my girl, don't lie to me
Tell me where did you sleep last night

In the pines, in the pines
Where the sun don't ever shine
I would shiver the whole night through

My girl, my girl, where will you go
I'm going where the cold wind blows

In the pines, in the pines
Where the sun don't ever shine
I would shiver the whole night through

Her husband, was a hard working man
Just about a mile from here
His head was found in a driving wheel
But his body never was found


なあ、僕に嘘はつかないでくれ
君は昨夜どこで寝たの
か僕に教えてくれ

陽の光さえ届かない
松林の中で
俺は一晩中寒さに震えているだろう

君はどこに行くつもりなんだ?
俺は冷たい風が吹き荒
ぶ場所へ行くつもりだ

陽の光さえ届かない
松林の中で
僕は一晩中震えること
になるのだろう

彼女の夫は働き者だっ

ここからちょうど1マ
イルの場所で
彼の頭が車輪の中にあ
るのが見つかった
しかし彼の体は見つか
らなかった
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 フーファイのデイヴ・グロウルの話に戻ると、彼はとても気さくで、インタビュー等にも絶対遅刻しない、超いい人だそう。ロックミュージシャンというと、気難しかったり、ブッ飛んだりしてるひと多いけど、とても稀な例。

 フーファイの曲を紹介すればよかったんだけど、ずっと前からこれを書きたかったので、とりあえずまたの機会に。 いまどき、骨のある「ロック!」なバンドがだいぶ少なくなった感じがしますが、実際、「ロック」という音楽のいちジャンルはもう最先端ではないけれど、だからこそフーファイにはがんばってほしいです。

 この浮かれたシルバーウィークに、少し締まった内容の記事を。
 書きためていたのでアップしました。

 おわり。