アートの夏 「アルフォンス・ミュシャ展」 in 三鷹市美術ギャラリー
暑いんだかなんだかようわからん日々ですが、こないだ、三鷹市の三鷹市美術ギャラリーに行ってきました。「ギャラリー」と「美術館」の差は・・・たぶん規模の差?
で、今回は「アルフォンス・ミュシャ展」を観に行ってきました。去年、とある美術館で出会って、とても心惹かれた画家です。
アルフォンス・ミュシャは19~20世紀に活動したチェコの画家。ポスターアート、グラフィックアートが印象的な画家(メンズ)です。 その美術展が今、全国を回っているようで、三鷹市まで見に行ってきました。
ミュシャの日本での人気はよく知らないので、そんなに人もおらんだろうと思って行ってみたら・・・期間も終了間際というのも手伝ってか、激混みでした。しかも若い女子がいっぱい。作風からして、ファンの女子率は高いんでしょう、きっと。会場内もあまり広くなく、100点近くの作品がところ狭しと並んでいました。
自分的にはこういう画を描きたいというよりは、ポスターアートとしてのセンス、曲線で構成された美しさに惹かれます。また絵画というと、油絵で仰々しい(といっては失礼ですが)イメージがありますが、ポスターアートはわりと現代に近く、親近感が持てます。当時、ミュシャの描いたポスターが街に貼り出されると、盗難が続出したというのもわかる気がします。(もちろんそのへんのものを盗んではいけませんがね。)あとは、クッキーや香水やシャンパンやチャリンコの商品のポスターデザインなどもすばらしい。
自分が好きなのは、当時の大女優サラ・ベルナールを描いた作品周辺です。
これがジスモンダです。以前、買ったポストカードセットより。
当時無名のミュシャ(当時35歳)は、当時50過ぎで人気に陰りの出ていたサラの公演のポスターを偶然手掛けることとなります。そしてその作品「ジスモンダ」によってミュシャは一気にブレイクし、サラも人気を盛り返し、その後サラとミュシャは6年間契約を結び、7枚の作品を世に送り出します。
今回は音声ガイド(500円)も買って聞きながら見てみました。無知な自分にとっては、細かいエピソードまで知ることができて非常に勉強になりますした。
初期のデッサンから~中期の上記のポスターアート~そして後期のスラヴ叙事詩まで、ミュシャの一生の作品がまんべんなく見ることができました。人はこんなにも作風は変わるのか。スラヴ叙事詩はH6m×W8mがなんと20枚の超大作(・・・ということを後日知った)・・・は当然ギャラリーでは並んではいませんでしたが、それのレプリカ?はあったような気が・・・。
自分の武器だったアール・ヌーボー風でお金を稼ぎ、それを捨て、晩年は故郷のスラヴ民族のために絵画を書く。それがミュシャが本当にやりたかったことなのか、ポスターアートについてはどう思っていたのかは今では知る由もありませんが、人はどういう道を歩めばいいのかのひとつの道筋を示しているような気もします。自分はいったい何ができるのか。
展覧会を観たときはあんまりそういうことは考えませんでしたが、家に帰って来てこれを書きながらふと思いました。
というわけで、またいろいろ買ってきました。物販もものすごい行列でした。
クリアファイル好きなので、まずクリアファイル。1種類しかないのが残念。
クリアファイルとあとプラのしおり。
あとはブックカバーとかストラップとか。分厚い資料集は買わず。
もったいなくて使えない!
とても勉強になった・・・というかいい休日を過ごせました。
おわり。