アートの冬2011 Vol.3 日本未来科学館 テオ・ヤンセン展 ~生命の創造~

 テオ・ヤンセン氏はキネティック・アーティスト(動く芸術作品を創る芸術家)。先日、テレビで氏の作品を観て、なんじゃあこりゃあ!と衝撃を受け、いつか現物を観てみたいと思いました。

 まずはそのテオ・ヤンセン氏の作品をご覧ください・・・っていうか、まんま今回行った会場の映像ですけど(^^;)この展覧会は、撮影自由だったので、誰かが撮ってアップしてくれたようです。

 
で偶然、展覧会が開催中なのをネットで発見し、展覧会終了間際でしたがなんとか行くことができました。日記的にはだいぶ過去の話になってしまいましたが・・・。

 場所は東京・お台場の日本科学未来館

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「未来」なデザインの建物です。

 展覧会は、テオ・ヤンセン氏の歴代の作品を紹介しながら、「アニマリス・シアメシス」(舌噛みそうだ)という名の実際に動く作品を見ることができます。

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 展覧会では珍しいかもしれませんが、写真撮影OKだったのでバシバシ撮ってました。

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何かの化石のような、ホネホネロックのような(←意味不明(-_-;))ヤンセン氏の作品。

 ヤンセン氏は作品全体を「ビーチ・アニマル」と称して、作品を「生命体」としてとらえており、生命の進化になぞらえて過去の作品も展示してありました。

 「ビーチ」というだけあって、浜辺での映像がよくネットで見受けられます。ヤンセン氏の故郷がオランダで長い砂浜のあるスヘフェニンゲン(よく、スケベニンゲンと発音され揶揄される地名(^^;))の出身だからということもあるようです。

 風を食べて動く「風食生物」という位置づけの「ビーチ・アニマル」たち。

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間近で見ると・・・もう何だかよくわからん(>_<)

 素材はプラスチックチューブ。これを組み合わせてビーチ・アニマルたちを作ります。

 自分が入館した時も、「アニマリス・シアメシス」の動く姿を見ることができました。上の動画がそれです。

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これが「ビーチ・アニマル」のひとつ、アヌ・・・アノ・・・アニマリス・・・シメアシス(-_-;)

 体長10m近くもあるこの作品、間近で見ると圧巻です。久しぶりに「おお~」とか「へえ~」と心の底から感心しました。複雑な構造で、モーターなどの動力もないのに、わしわしと動く様は、なんだか・・・・キモイ! でも逆に言えば、プラスチックチューブの塊をキモイ!と思えるのは、それだけ生命体に近いのかな?とも思います。

 アニマリス・シアメシスは、ヤンセン氏の最新作で、歩行機能は今までもありましたが、今回は対障害物用の触覚と、対水没用の触覚の2つを備えており、それらの触覚が感知すると、反対の方向へ動くようなしくみとなっており、

 動く原理としては、羽根が風を受ける→ペットボトルに空気が貯まる(エネルギーになるり、→(そのエネルギーで)歩行を開始する→その触覚が感知し、方向転換→また歩行を続ける→空気が無くなるまで動き続ける。だそうです。風を受け続ければ、永久に動くことは可能なのかな?

 実際に実演した「アニマリス・シアメシス」も行ったり来たりを続け、後半はゆっくりになり、そしてストップしました。あんだけデカいものが動く様はやはり見てよかったと思いました。こういった「どうなってんのコレ?」と思うようなわくわくする作品はいつ見てもいいですね。子どもから大人まで、幅広い客層でした。 

 中でいろいろ説明をしてくれた説明員のおじさんの話によると、5月にまたヤンセン氏の新作が発表されるそうです。どうやらヤンセン氏は親日家?のようなので、また日本で展示されるのを期待したいと思います。

おわり。