ツアーファイナル。 奥華子 CONCERT TOUR2010-2011 in 大阪 森ノ宮ピロティホール

 3/13は関東から大阪へ、奥華子さんのツアー「4th Letter」のファイナル公演を観に行ってまいりました。

 

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黄色い建物のピロティホール。

 場所は森之宮ピロティホール。かわいい名前ですが、ピロティとは建築の方式で、1階部分が柱で支えられていて中空になっている建築方式だそうです。地下一階に森ノ宮遺跡があるため、この方式なのだそうです。だもんで入り口は2階なので入るのにまず階段を上がりました。

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さすがにファイナル、人がいっぱいです。

 大阪と言えば、自分は大阪野音が思い出されます。地球一周アースマラソンでの寛平ちゃんのゴール地点…もそうだけど、去年の7月の五周年ライブがこのすぐ近くの場所でした。懐かしいな...(しみじみ)。

 意気揚々とすんなり大阪に乗り込みたいところだったのですが、この日の一昨日は、東北地方を中心に大震災が発生しました。

 参加しようかどうか悩みましたが、電車も動いていたし、家族も会社も友人も全員無事、コンサートは予定通り行われる。大阪は震災の影響はない。今すぐ私に出来ることはないので行くことにしました。

 大阪はとくにあわただしいこともなく、同じ日本なのに昨日のゴタゴタがウソのよう。現地では来る予定だった仲間は全員到着し、ひとまず無事を確認。

 会場内に入り、ステージを見てみると、関東の大きなホールと同仕様。正面右にグランドピアノ、左にいつものキーボード、カワイ スペクトラKC10。 それを取り囲むように白木のセードのアンドン照明がいくつか。そして大きな木が後ろに1本、その横にベンチ。華子さんによると、スタッフさんが15時間かけてこの会場まで運んだそうです。

 ライブの始まりに、華子さんがステージ前で、この日のライブを行うことに至った経緯を語る。失礼な話、決して上手なスピーチではないですが、一言一言、自分の言葉で伝えてくれました。そして会場全員で黙祷を捧げました。

奥華子 CONCERT TOUR '10~'11 弾き語り 4th Letter
セットリスト @ 大阪府 森ノ宮ピロティホール  20110313 14:30~
(key:キーボード pf:グランドピアノ)


01.rebirth  (pf)
02.笑って笑って  (key)

03.ガラスの花 (key)
04.一番星 
(key)
05.桜並木 
(pf)
06.春色の空 
(pf) アイドリング!!! カバー
07.ガーネット (pf)
08.最後の恋 (pf)
09.最終電車 (key)

大阪のうた

10.シンデレラ (pf) 
(新曲)
11.虹の見える明日へ
12.あなたに好きと言われたい 
(pf)
13.トランプ (pf)
14.
パズル (pf)
15.
泡沫 (pf)
16.
木漏れ日の中で (pf)
17.
初恋 (pf)

アンコール

18.タイムカード 
(pf)
19.元気でいてね (key) with リズムボックス
20.奥華子ドンドンメドレー(Birthday~Happydays~自由のカメ) (key)  with リズムボックス

 自分は心配性なのでいつも自分がライブに行く時は、無事に会場に辿り着き、シートに着席するまで安心しないタチなのですが、今回ほどそれを強く思ったことはありません。なかなか動かない在来線、東京駅も心なしかざわざわしていて、東京駅を出るまでが本当に不安でした。

 だので1曲目の「rebirth」のピアノのイントロが始まった時は泣きそうでした。前日からずっとテレビで流れる映像がふとした時に頭に浮かんでしまいましたが、この時この空間ではそれを忘れることができました。自分の内観はこれくらいにして、ライブのことをもっと書きましょう。


 ツアーもこれで終わり、最後なのでセットリストもだいぶ変わっていました。一番星は久しぶりに生で聴けたのでうれしかったです。

 ツアーも始まった頃は秋口くらいでしたが、今は冬を過ぎ、もうすぐ春。ということで春の華ウタ「桜並木」、「春色の空」を演奏。「春色の空」はアイドリング!!!さんに楽曲提供した曲をセルフカバー。軽やかでポップなアイドルソング奥華子風♪)...かな?1曲の中で4つの時の変化が出ていて、それに合わせた照明がすばらしかったです。新曲だけど自然と手拍子の起こるポップソングでしたが、新曲だったのでじっくり聴きたいと思い、自分は手拍子せず、腕組みをして聴いてました。周囲のかた、ノリ悪いヤツだと思ってたらすんません。

 これだけ長期間のライブになると、風邪をひいたりしないかどうか不安だった華子さん。でもそんなこともなく元気に過ごせて、そしてなめらか〜に体重も増えて...きたそうです(^^;)ツアー前の日記に、ツアー終了後は5キロ減量しているのでお楽しみに...とか言ってた気が・・・(レイディーに対してそういう発言は問題ですね。すんません)


 事前のアンケートの中から「トップ10」を選出し、その中からいくつか歌おうと思っていたそうですが、ガーネット、変わらないもの、恋、楔 ...など、すでに歌ったことあるものばかり。ということで、今日はファイナル公演=最後、ということで、「最後の恋」、「最終電車」を歌ってくれました。最近はどちらもあまり聴けないのでよかったです。

 そして観客のみんなで作る大阪のうたのコーナーでは、関西と言えば、たかじんさん、ハイヒールモモコさん、上沼恵美子さん、つるべさん、米朝師匠など人物攻めから、タイガース、ビリケンさんまで、さすが大阪。コテコテな即興ソング(?)が作られました。

 新曲「シンデレラ」もまたティーン向けの恋歌。「別れたくない」って言って欲しいから、「別れたい」と言ったら...本当にそうなってしまった。急に魔法が解けてしまったシンデレラのよう。な曲。だったと記憶しています。

 「虹の見える明日へ」ではトランペット吹き語りでは、会場内を歌唱&トランペット吹きながらの練り歩き!はこのツアーの恒例行事でしたが、今日は途中で華子さんのお父さんを発見するというサプライズ(笑)などもありました。確か前回のツアーファイナル(埼玉•戸田)でもいらっしゃってた記憶があります。お父さん、そしてお母さん、いろんな意味でありがとう!!

 将来の夢で、どこかの丘の上でペンションを建てて、犬を飼って、ピアノを置いて、お客さんを呼んでピアノを弾くという夢があったそうです。(以前ラジオでも言ってたのを思い出しました・・・その時は奥華子ハウスと言ってて、自分の勝手なイメージで、房総の千倉や白浜あたりに建ってる感じ・・・?)  それで今は夢は変化してきて、みんなのところに歌いにいく、歌を届けにいくというのが今の夢だそうです。

 アンコールでは「タイムカード」が歌われました。ご本人がバイトとミュージシャンをかけもちしていた時代を思って歌った曲。そんな時代を経て今の職業ミュージシャン奥華子がいる。たぶん華子さんにとってはそんな時代を忘れないよう歌う、マイルストーン的な歌と自分は思います。

 そしてアルバム「うたかた」を作った経緯を語る。何のために歌っているのか、そこまで考えて、なかなか曲ができなくて、そんな中、事務所の社長に、アルバムが出来ないのなら全国ツアーもキャンセルだ。全国のイベンターさんに謝ってこい。とまで言われ、追い詰められ、CDを出すために歌っているんじゃない、みんなに会いたいから歌を歌っているんだと思い、最後の曲「元気でいてね」を作り、それが5周年ライブ、大阪野音の直前だったそうです。

 最後はどんどんメドレーで終了。最後は生声で募金へのお願いと、スタッフさんへの感謝、そしてみんな元気でいてくださいね。と観客に呼びかけました。

 終演後はその募金箱も設けられ、自分も少ないですが入れさせていただきました。 

 奇しくもこのような中でのファイナルとなってしまい、諸手を挙げてバンザーイとは言いにくくなってしまいましたが、41公演、全て終了しました。

 いろいろ書きたいことがありますが、うまく書けません!とにかく参加できてよかったです。

おわり。