母校凱旋? 奥華子 in 東邦音楽大学 第44回東邦祭 卒業生演奏会

 「奥華子さんが、母校である東邦音楽大学でコンサートをやるらしい。」

 という情報を数週間前にトモダチから得た。トモダチに感謝感謝。

 でも当日はすでに所用が入っており、行けるかどうか微妙だったのですが、結局うまいこと用事も片付き、さらっと行くことができました。4月29日の話です。

P1010971

写真1:最寄駅の南古谷駅前。駅の出口は片側だけ。コンパクト?な駅舎。

 場所は埼玉県川越市東邦音楽大学・川越キャンパス。これが華子さんの母校。今回は学園祭(この時期(4月)に学園祭なのね?)の中のイベントだそうです。

P1020589

写真2:学園祭につきものの入り口ゲート。かわいらしいハート[E:heart01]

 最寄りのJR川越線南古谷駅から徒歩10分。大学へたどりつき、すでに並んでいた仲間たちと久しぶりに合流し、しばし開場まで待つ。そして、ホール内のホワイエを覗いてみると(ガラス張りなので見えるのです)、物販コーナーが設置されている。そこにはこれから始まる奥華子さんのフリーライブ「スマイルライブ」で販売予定だったチャリティー手ぬぐいが販売されようとしてました。しかも開場前に並んでる人たちの列に販売していく。なんと賢い・・・(^^;)

 

 ホールの名前はグランツザール、ドイツ語でグランツは煌めき、ザールはホールを意味するそうです。さっきネットで調べました。コンサートホールは英語じゃなくて別のヨーロッパ言語(特に東欧)の名前だと何となく格調高い感じがします。何となく。

P1020593

写真3:かわいい紅白テントの向こうがグランツザール

 そして座席数は620席。まあまあの座席数。オフィシャルにライブ情報がアップされてなかったのは、座席数が関東にしては少ないからでしょうか。それにしても大学の施設としてはかなり豪華です。ホワイエも普通の街のコンサートホール並。ピッカピカです。さすが音大。

 入場してみると、ステージには左にいつものキーボード、そして右にスタインウェイ&サンズ社のグランドピアノ。さすが音大です。このホールはかつては、のだめドラマにも使われていたそうです。ホワイエにそれらしいパネルがこっそり置いてあったな・・・(笑)

 今日の華子さんの衣装は、上はストライプのシャツに赤が基調のギンガムチェックのネクタイをラフに装着。下はデニムパンツ。そして赤いスニーカー。

 というわけで、開始の16時になり、キーンコーンカーンコーン♪の学校でよくあるチャイムがホール内に鳴り響き(笑)、ライブスタート!

セットリスト 東邦祭 卒業生演奏会  @ 東邦音楽大学 グランツザール 20110429 16:00~

01.変わらないもの(アレンジVer.) (pf)
02.恋 (pf)
03.笑って笑って (key)
CMソングコーナー(ガスト~マスト)
04.ガーネット (pf)
05.その手 (pf)
06.Birthday (key) with リズムボックス
07.君の笑顔 (pf)
08.初恋 (pf)


それぞれの曲について短評

• ゆったりとしたイントロから、「変わらないもの(アレンジVer.)」でスタート

• アルバム曲なのに人気曲「恋」

• 路上ライブを行っていたときの思いを綴った「笑って笑って」

• きっとこれで知って奥華子さんを知った人も多い、アニメーション映画「時をかける少女」の主題歌でもある華子さんの代表曲「ガーネット」

• この東邦生時代、遠距離恋愛していた華子さん。その時代にその恋を想って作った。とはにかみながらエピソードを話してくれた「その手」

• 奥華子にも明るい曲はあります!「Birthday」。歌い終わったあと、「これで明るい歌は終わりです」とのこと(笑)

• まだ配信のみですが、新曲「君の笑顔」

• そして去年の代表曲とも言える「初恋」

と、盛りだくさんの内容。なんとタダで聴いてます。ありがたい。

 まさか、「その手」が聴けるとは思いませんでした。ものすごい久しぶりに聞いた気がする。最近は歌われてないからありがたい&うれしかったです。この華子さんのまる〜い(←声の感じを形で表現するなら)、そして甘い歌いかたは好き。

 そして「君の笑顔」はぜひともピアノで聴いてみたかった。フリーライブでは100%キーボードだろうから、しばらくはムリかな~と思っていたが、初生「君の笑顔」がいきなりピアノで聴けたのでチョーうれしかったです。

 キーボードとグランドピアノがあるコンサートでは、華子さんはピアノをわりと良く使います。やっぱグランドピアノは音がいいです。キーボードで音色をキラキラと変え、観客と正対して歌うのもいいです。

 ホールの音響がすばらしく、拍手の音がファーーッと天に昇っていく感じが「おおっ!」と思いました。

 今回はステージも客席も明るい状態でのライブ。クラシックコンサートではよくあるようですが、こちら側としては何だか恥ずかしい(^^;)でもメモがバッチリとれました。

 ラストの「初恋」も終わり、袖にはけていく華子さん。自分の腕時計を見ると終了予定時刻の17時を回っている・・・アンコールは無しかな?と思ったらすぐに出てくる。

 「お!アンコール?」と思ったら実行委員の女の子からの花束贈呈でした(笑)

 MCでは、東邦生時代のエピソードを。

 久しぶりに来てみたら、華子さんの時代(10年以上前)とはだいぶ変わっていたようです。

 華子さんは学生時代、実家の千葉から結構な距離を2時間半近く乗り継いで通っていたそうです。その頃からライブハウスでミュージシャン活動をしていた華子さん。当時のトランペット科数人もチケットを買ってくれていたそうです。

 先輩が厳しかったりしましたが、その中でも飲み会でのルール?を学ぶことができ、今でも役に立っているそうです…どんなルール?

 そして同じ時期に学生時代を過ごしていた仲間が、今も大学で働いていて、久しぶりの再会を喜んでいました。

 そして震災の話。

 先日、炊き出しとライブで被災地を訪問した華子さん。空気が淀んでいる、重い空気の中、ここには本当は来てはいけないんではないかと思ったそうです。でも、

 自分は何ができるのか考え、そこでスマイルライブで募金を募り、微力でも復興の手助けになると考え、スタートさせたそうです。

 音大生のかたがたの観客が大半のせいか、しっかりピアノの音が消えて、華子さんがピアノから指を離すまで拍手を待つ、余韻を味わう。拍手マナーがよかったです。

 そして今日はグッズ、CD購入者には握手会が催されました。握手会は久しぶりです。

 華子さんに「母校へようこそ~♪」と言われました(笑)いやいや、どうもどうも。いつも大したこと言えない…。

P1020594

写真4:芝桜がキレイに咲いていました。写真撮ってたら学生さんに不思議がられた。ほっといてくれ!(笑)

 ライブ中の華子さんはなんとなく、なんとなくフルで笑えないというか、「憂い」を含んだ雰囲気というか、そんな感じを受けました。(←私個人の感覚ですが)被災地のことを思っていたのかな…とも思いました。きっと感受性は自分ら一般人よりもはるかに強いのかもしれません。

P1010987_2

写真5:おまけ。南古谷にピリもやってきたよ〜♪

おわり。