「FOO FIGHTERS presents BACK AND FORCE & 3D LIVE」  こんな映画を観た:29

※注1:私は洋楽ロックファン歴は20年近くありますが、フーファイのファン歴は浅いです。その辺をご了承いただいてお読みください。

※注2:ちょっとネタバレもあります。

 今や全米を代表するロックバンドのひとつ:フー・ファイターズドキュメンタリー映画+3D仕様のライブ映画。

P1020702

 

入口でポスターもらいました。A1サイズ。

 フー・ファイターズのフロントマン、デイヴ•グロウルは今さら言うまでもないが、元ニルヴァーナのドラマー。映画の内容はそのデイヴを中心とするフーファイのメンバーが歩んできた16年と、最新アルバム「Wasting Light」の3Dライヴ。という2部構成。

 前半のドキュメンタリーはフーファイほぼ初心者の私にとってはとても勉強になった。現メンバーもさることながら、辞めていった旧メンバーからもインタビューを得られているのがフーファイの歴史を語るのにとても貴重だ。バンドの輝かしい面だけでなく、バンドのダークな面も見せることにより、より深い内容となっている。

 フーファイも結構メンバーの出入りの激しいバンドなんだな~というのがまず印象。

 デイヴは元ドラマーなので、2ndアルバムの時に当時のドラマーで録音したのが納得いかず、結局自分で叩いてしまうというのがなんとも・・・。そりゃあもめるよ。でも納得のいかない作品を世に出すのは絶対にいやだろう。

 ただ、海外のバンドはメンバーが出入りが激しいのはよくあることなので、大して驚きはしなかったが、最初はデイヴが一人で作ったこのバンド。なのでデイヴのこだわりによって軋轢が生まれてしまうのはこのバンドではしょうがないことだと思う。こだわりが無くなった時点でバンドは終わりなのでしょう。

 最後は「Wasting Light」のレコーディング風景。ウェンブリースタジアムでの85000人の観衆の前でのライブのあと、原点に帰ってのガレージでの録音風景。

 それぞれの家族が集まり、リラックスムードの中、録音が進んでゆく。それまでの緊張感からするとずいぶんとまあ、ゆるい映像が続く。デイヴが座ってギターのレコーディングをおこなっている後ろのソファーでは、他のメンバーがふんぞりかえって座ってたり(笑)、同時にデイヴの娘(小さい女の子)が乱入してきて「プールに行こうよ~」とギターをガシガシ弾いてるデイヴにねだってきたり(笑)でも勝手な思い込みで、全パートまとめて録るのかなと思っていたが、それぞれのパートを分けて録るんですね。

 途中途中にどっかの会場のライブ映像がガンガン挟まれるのがうれしい。ああいうのは、デカい画面で観たいよね。特にウェンブリースタジアムでの映像は圧巻。すでにDVDになっているようですが、ライブ映像は巨大スクリーンで観るとやっぱ違う。これを観れただけでも来てよかった。バンドの紆余曲折を観てからなので感動も倍増だ。「Pretender」だったか、1曲が演奏されてる中、次々と別のライブ会場での映像にどんどん切り替わるのも楽しい。ドキュメンタリーだけだど重苦しいが、ライブ映像もちゃんと挟んでくるのはいいよね。

[E:karaoke]  [E:movie]  [E:karaoke]  [E:movie]  [E:karaoke]  [E:movie]

 そして、スタジオ3Dライブへ。

 映画を観てる人たちも立ち上がり(ウソです。)、そして3Dメガネをかけ(これは本当)、スタンバイOK。ただ、2Dから3Dへの切り替わりの時間が異様に短い。自分はシャツの胸ポケットに入れていて、メガネの掛け具合も確かめていたが、準備してない人は暗闇の中、ガサゴソしていた。

 カメラはフロントの4人用に3台。ドラムのテイラー用に固定カメラが1台。ときどき出てくるキーボードの人用に1台。

 最初に、3D映画と言えば~?な、おバカなコスプレの人のショットが挟まれ(笑)そしてライブ開始!

 セットリストは書きませんが、まんま「Wasting Light」のアルバムの曲順通りです(笑)しっかり予習してきたので楽しめました。

 「I Should Have Known」では、ギターのパットがギター/ベースのダブルネックギターで、ソロパートの時にベースのネックで弾いていたのがかっこよかった。ていうかトリプルギターは音の厚みがすごい。でもドラムのテイラーも負けてない。キレのあるドラミング。アルバムのボーナストラックは演りません。「Walk」で終わるのが気持ちイイ。

 3D感はわりとちゃんとしてました。マイクスタンドに刺さってる予備のピック1本1本しっかり3Dです。ドラムのテイラー用の固定カメラは、シンバルとテイラーの距離感がちゃんと出てたり。デイヴも茶目っ気を出してわざと前に行ったりして3D感をアッピールしたり(笑)でもデイヴのピック投げは、さすがによくわからなかった…。

 欲を言えば、もうちょっと音量が欲しかった。ライブになったら急に音量が少なくなった。もったいない…。コーラスなんか特に聞こえなくなった。

 でも作品トータルとしてはとても満足。わざわざ六本木ヒルズまで足を運んだかいがありました。ライブ終わりには拍手が起こっていました。自分ももちろん拍手。でも日本人って(←自分もだけど)劇場でロックライブを観ていても、おとなしく座ってみんな観てるよね(笑)

 そう、この映画は日本では今んとこ六本木ヒルズでしか上映されず、しかも一日一回という少なさ。そのためか満席でした。地方にもフーファイファンはいらっしゃると思うので、ぜひ各地で巡回して欲しいです。特に洋楽で劇場で3Dライブというのは少ないですし。メンバーの動きは少ないですが、3Dは動きには弱いので、これくらいで十分。だからテイラーのスティックさばきが早すぎて残像が起きていた(笑)

 もし来日したらライブ行ってみたいです。たまたま自分が住んでる所がこの映画を観に行ける場所の範囲内で感謝。

 …ていうか、youtubeで観れんじゃん!!(最初のおフザケ映像は入ってません)(劇場は3Dだし迫力もすごいよということで。)

 おわり。