残暑で読書2011 その2: ホビットの冒険(上)(下)

J.R.R.トールキンの名作「指輪物語」の前日譚「ホビットの冒険」。

 「指輪物語」は読んでないけれど、その映画「ロード・オブ・ザ・リング」に感動し、「ホビットの冒険」も映画化されると聞いて、「指輪物語」ほど長くないし(笑)、原作を知った上で映画を味わう感覚を味わってみたい。と思い立った。 

 その映画の公開は2012年末と2013年末なので、その頃になったら新品本も古本もブームに乗って無くなってしまうだろうと思い、長期計画で今のうち古本を安価で入手(笑)

 …指輪物語のように超長編でないので、しかもどちらかというと子供向け内容だったので、すんなり読めました。ミニ「指輪物語」のようでもあるが、指輪物語ほど悲壮感のあるストーリーでもないので読みやすい。まさにファンタジーものの原点という感じかな。とても楽しかったです。

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 ストーリーは、ホビット族のビルボ・バギンスがひょんなことから、魔法使いガンダルフに推挙され、ドワーフたちの旅に参加することに。目的はドワーフたちがドラゴンから奪われた財宝を取り戻すこと。

 旅のメンバーはホビットであるビルボの他は魔法使いのガンダルフ。そして残りは12人全てドワーフ族なのでなんというか「ドワーフの冒険 with ホビット」のような気も…でもメインはビルボの成長なので、まあ、そういうこと。

 勇ましい勇者というよりは、頼りない男が徐々に成長してゆく様が見てとれる。でもホビットなのでガンガン戦うわけでもなく、この時のビルボは中年のオッサンの年代のようで…(実写映画の時はたぶん小人なので若く見えるかもしれないけど。)老獪とまでは言わないけれど、結構言葉巧みにふるまうシーンが多かった気がする。

  映画は3Dだそうなので、映画になったら実際どうなるかとイメージしながら読んでいた。指輪物語ではおなじみのガンダルフじいさんやゴラム(この作品で はゴクリという名)。などLOTRではおなじみの面々も登場している。ゴラムは3Dで見たらキモさ倍増だろうな〜きっと。でも12人もドワーフがいて、どうやって見分けるのか…と思ってたら、IMDBでスチール写真が出ていました。なるほどな〜。自分の予測では、前編は指輪を手に入れ、蜘蛛軍団との戦いがハイライトで、エルフの城から樽で脱出するあたりまで。残りが後半。と予測。

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 原作も読み終わったし、映画まであと一年以上もあるけど、楽しみだな〜。

 自分がこの物語で得た教訓は、あまり欲張ってはいけない、分相応に生きましょう。ということかな。

 おわり。