「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」  こんな映画を観た:44

 シリーズ4作目。自分は劇場ではこのシリーズは初見。

 自分が勝手に思う、このシリーズのみどころは、

①潜入捜査のドキドキ感とチームプレイ

②身体を張ったアクション

③最新スパイ機器

 以上3点だと思う。つまりこれらが満たされていればOK!

 結論として、その全てが過不足なく満たされており、エンターテイメント映画としての役目は十分担ってます。

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 今回はイーサン(トム・クルーズ)はなぜか(理由はあとで明らかになる)モスクワの刑務所に投獄されているところからスタート。IMFの仲間の手引きによって、とある男と一緒に刑務所を脱獄。そこでの狭い所でのアクションがまず見物。このシリーズは結構肉体アクションが多い。トムも大変だ。

 ひと段落ついたところで例のオープニングタイトルが始まる。導火線とあのBGM。その始まるタイミングが絶妙。そのBGM中のシーンでこれから起きることをさらっと一通り見せてくれる。ここがバッチリキマっていたので、ああ、この映画は大丈夫だなと確信。

 そして脱出するとすぐさま次のミッションが課せられる。ロシアの大統領府:クレムリンに潜入せよと。しかも4時間以内に。息つくヒマもありゃあしません。テンポが早い。よくイーサンたちの言ってることを聞いておかないと何がなんだかわからない。

 そうこうしてるうちに映画全体として敵が誰か、目的は何かなどターゲットが定まってくる。アメリカ大統領により「ゴースト・プロトコル」が発令され、IMFは解体され、イーサンたちはテロリスト容疑者扱い。よって孤立無援の中、真犯人を突き止めなければならないというストーリー。

 まず①潜入捜査のドキドキ感とチームプレイ。

 M:Iと言えばこれ。この映画内では正直あまりミッションがうまくいってるとは思えなく、力技でなんとかしてる感じ・・・すごいドタバタな気が。でもそのドタバタのドキドキ感が映画の醍醐味か。IMFの潜入捜査は基本的に数人のチームで現場担当、後方支援担当などいろいろ分かれているが、場面場面でそれぞれイーサンはこうしてこの人はこうして・・・がそれぞれ最後までうまく描かれてたと思う。

 ②身体を張ったアクション

 このシリーズおなじみの、爆風で吹っ飛ばされるシーン(笑)や、格闘シーンは最初から最後まで、男女問わずに激しくおこなわれたし、ホントに折れたんじゃねえかってくらい痛そう。そしてこれまたおなじみのイーサンのダッシュ!世界各国でとにかく走る走る。日常で全力疾走することなんてまずないけど、観終わったあとダッシュしたくなった(笑) そしてハイライトはドバイのブルジュ・ハリファの壁面でのシーン。まず地上何百メートル上空で壁面を登らねばならぬに至る理由が結構強引(笑)でもトム自身がスタント無しで挑んだだけあって、臨場感はバツグン。助走をつけて部屋内に飛び込むシーンでは「うわあ!」って感じでちと笑ってしまったが・・・。

 ③最新スパイ機器

 プレイスメント広告のせいか、iPhoneiPadMacBookなどAPPLE系のガジェットが多く見受けられた。で、それと連携して他の端末にデータがコンタクトレンズ型カメラや、ビルのフロアのコピーを映し出すマシン(使い方がかなり限定されそうだけど・・・)や、ビルを登る時の粘着(?)手袋や、予告編での車のシーンのフロントガラスにナビゲーションシステムが出て、手でぐいっと広げられるシステムとか、全部書くとネタバレ近くなるので省きますが、どれも楽しそう。今回はいつもの例のマスクはあまり出てこなかったな・・・あれはあれでおもしろいんだけど。ベリベリとマスク剥がして、「ええ~コイツはアイツだったのか!」的リアクションとりたかったなぁ。

 それにしても、イーサンたちの使命感溢れる行動はどこから出てくるのか。普通の人なら何度死ぬかわからない激しいミッションだし。例えば私の会社での仕事が遅れたからって誰も死ぬわけではないが、自分らがチャレンジしないと地球が終わってしまうのであれば自分も動くのかな・・・スケールが違いすぎるけど(-_-;)働く者としての行動力、決断力は参考・・・にはならないがとても感心する。

 つーわけで、最後まで目が話せない展開で、お正月に観る映画としては豪勢に金もかかってて気楽に良質なエンターテイメントが楽しめる、いい映画ではないでしょうか。

2011年の作品。