「ドラゴン・タトゥーの女」 こんな映画を観た:47

 スリラー&サスペンス映画。R-15だけあってなかなかハードな映画でした。吹き替えで見ました。スウェーデンの大ベストラセラー小説3部作の映画化の第1弾。何年か前にスウェーデンでは映画化されてるそう。早くもリメイクされたということはそれだけ話題のある証拠だ。

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 まず、オープニングにツェッペリンの「移民の歌」、トレント・レズナー&カレンOのカバーバージョンと共に、これからハードな映画が始まるよ的な暗示なドギツイビジュアルでスタッフ・出演者クレジットが流れる。ZEPファンの自分としてはそれでまずテンションがアガる。アアア〜ア〜!ヽ(`Д´)ノ

 映画のタイトルが「ドラゴン・タトゥーの女」だけあって、ストーリーの焦点は主に主人公の謎多き女の子:リスベットに当てられている。よくある体当たり演技というふんわり表現ではなかなか追いつない見応えのある演技だった。おっぱいは見えるは下の方はモザイクはかかるはでいろんな意味でまいった〜。そして映画冒頭からあのワードが出るとは…そんな言葉、とてもこのブログでは書けません。でも婉曲な表現では映画が逆にブチ壊しだったと思うので、当然と言えば当然だけど、とても英断だったと思う。

 一方、男の主人公:ミカエルはジャーナリスト。演じるダニエル・クレイグはシブくてとてもいい味を出しているが、殺しのライセンスを持っていたり、カウボーイなのに宇宙人と戦ったりするわけではなく(笑)、だたのオッサンなのでとても地味。その分リスベットが引き立つ。

 前半はいかにリスベットがハードな人生を歩んできたかをいろんな形で表現。これはキツイね〜。あの後見人の弁護士は許さん!意外とミカエルとリスベットが出会うまでが長い。

 トータル的に、監督のデビッド・フィンチャーらしいといえばらしい映画だった。探偵物といえばバディものは常套手段だけど、今回の二人はものすごい極端で、リスベットはなんだか日本的なものに当てはめると、ジョジョに出てきそうなアバンギャルドなキャラだし、デスノートのLも彷彿させるキャラだ。そんなことを思った。

 そしてオールスウェーデンロケだったらしく、映画全体の風景がものすごい寒そうで、針葉樹林が多かったり映画全体のトーンが寒色なトーンで、そこからもダークな感じがよく出ていた。ハリウッド的なネアカさは全く無い。それがよい。

 映画を見終わったら後ろにいたカップルの男子のほうが、1回じゃわからないよな〜と言っていたが…確かになかなかたいへん。

2012年の映画。