アートの冬2012 長野県信濃美術館 東山魁夷館

 別件で長野へ行ったついでに、長野市には東山魁夷専門の美術館があるので訪問してきました。

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(photo by iPhone App : Instagram

 場所は、善光寺の東側の歩いてすぐです。

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 今のテーマは「春への誘い」ということで、

「春への誘い」と題し、人気の《花明り》(習作)や《春兆》を中心に約70点を展示します。厳しい冬の世界から生命が芽吹く春へと移り変わる季節の讃歌をどうぞお楽しみください。
※期間中、多くの人々に愛され、親しまれている《緑響く》《白馬の森》を併せて展示します。この機会をどうぞお見逃しなく。
・・・だそうです。HPのまるコピー(笑)

作品の中では、やはりテーマに一番近い「花明り」が印象的でした。

 他にテーマとは関係ないけれど、「雲湧く嶺」あたりのシリーズは、この「霧」の具合はどうやったら描けるのか感心しました。霧の深さ、白の深さ。ただなんとなく薄く白を重ねればいいもんでもない、そこが巨匠の技術なんだろうなと。

 そして有名な「白馬の森」。ひときわ目立つ位置に(まあ、作品自体が大きいというのもあるけれど)展示されており、しばらくその作品に見入っていました。よーく見ると、樹木を描いたあと塗り重ねられたあとがありだったり、ゆったり左右に動きながらみると、平面の絵画なのに何だか裸眼なのに3Dみたいに迫って見えてきて、この奥行感はすごいなと感じました。だもんでお土産に「白馬の森」クリアファイルを買いました~。

 また、照明の角度が絵画に対して真上すぎて、光が額縁に当たり、作品にその額縁の「影」が出来ているのはなんとかならんもんなのか?と思ったり、その照明はハロゲン球的なものが使われていましたが、作品の劣化を考えるとLEDとかの照明の方がいいんじゃね?と思ったり。

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 館の入り口と出口にはそれぞれ大きなタペストリー作品もあり、小さいながらもなかなか見応えのある美術館でした。

 おわり。