「サマーウォーズ (ブルーレイ)」 こんな映画を観た…お家で:13

 細田監督の最新作「おおかみこどもの雨と雪」のため、前作品を観ておこうということで。その前の作品「時かけ」は自分の思い入れも強いので、また後で書きたい。

 日本版は高いのでアメリカ版を買いました。パッケージは英語だけど、セリフは日本語なので問題なし!安いし! 

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 で、感想。

 仮想空間SNS「OZ」の世界観はすでにもう近いものは存在しているが、OZ内部のビジュアルがなんだかやたら村上隆的なのが日本的(笑)。これが欧米だとなんだか無機質な感じ、マトリックス的な感じになるでしょう。実際こんなに生活に密接しているシステムがあったら恐ろしい。リスク的にはかなり危険な感じ。もっと分散しないとじゃない?

 場面場面によってメインのキャラクターが入れ替わるのがよかった。ケンジがメインになったり、ナツキがメインになったりカズマが出てきたりと、一本調子にならず観てて楽しい。

 絵は美しい。上田の田舎の景色とOZ内部のビジュアル。どちらもアナログとデジタルの両極端ではあるが、それぞれ丁寧に描かれていて見応えがある。 

 気になったのは、高校の後輩を大学生として連れていくのはいくらなんでもムリがある気が。それからヒロインであるナツキがなんとなくパンチが弱いというか。アウトローな伯父にあこがれててその設定をケンジに映していたり。そしてカズマ役の声は谷村美月さんだが、当然女性の声なので、最初、カズマの性別がわからず、途中まで女の子だと思っていた。もうちょっと男声な声優さんを使ってもよかったのでは。

 最後の闘いは、相手も勉強してすぐ強くなってもおかしくないのに、わりと簡単に攻められてしまっているのはどういうことか。

 とか文句ばっかりになってしまいましたが、映画的な盛り上がりもちゃんとあるし、楽しい映画でした。

2009年の映画。