「おおかみこどもの雨と雪」 こんな映画を観た:61
ざっくりストーリー。
普段は人間の姿でいれるおおかみおとこと恋してしまった女子大生の「花」。ほどなくして女の子、男の子が生まれ、それぞれ「雪」、「雨」と名付けられる。雨が生まれてほどなくしてそのおおかみおとこは事故?で亡くなってしまう。
おおかみおとこと人間のハーフはやはりおおかみ性質も受け継いでいて、自由に人間からおおかみへ変身できる。でもそんなこと人前でされると町中パニックになるということで、花は雨と雪を連れて国分寺?から富山の田舎へ引っ越す。
雨と雪は大きくなるにつれて、人間であるかおおかみであるかのアイデンティティを探すようになる。
感想。
雨と雪がそれぞれ人間とおおかみの狭間で思い悩むのがストーリーのメインなんだろうな~と思っていましたが、その通りでした。「おおかみ」という設定は何かの差別のメタファーなのかと思ったり。
そして花の子育てもストーリーの重要な部分のひとつではあるが、ある種、子育ての大変さがわかったような気もした。でもあのオンボロ家屋を子ども二人抱える女の子一人でそんなに簡単に修繕できるもんかね。と思った。畑仕事しかり。
二人の成長してゆく過程を例えば雪が部屋を一周してだだをこねるシーンを小さいアパート部屋と大きな日本家屋で繰り返すシーンや、また並んだ教室を引きで映し、その教室がそれぞれパンして映してゆく時に都度学年が大きくなってゆき、雨と雪がどのような感じで大きくなってゆくかわかるシーンなどの作りかたは良いと思う。映像も富山の田舎のシーンはすばらしい。
自分が子を持つ親、特に母親だったらまたこの映画の見方も違ってくるんだろう。
2012年の映画。