「トータル・リコール(字幕)」 こんな映画を観た:62


ざっくりストーリー。

 時代は21世紀末。世界大戦によりイギリスを中心とするヨーロッパ(富裕層が住んでいる)とオーストラリア(低所得者層が住んでいる)しか住むことが出来なくなった世界。その2つの国を結ぶのが地中を貫通するエレベーター「フォール」。まさにサバンナ八木さんの名ギャグ「ブラジルのみなさん聞こえますか~!?」を地で行くような設定のエレベーター(笑)

 主人公のダグは低所得者層に住む普通の労働者。この時代は「記憶」を売ることが出来るビジネスが存在している。ダグは日々の生活に飽き飽きし、その会社「リコール社」赴いたのだった・・・。

 1990年のポール・バーホーベン監督&シュワちゃん主演作品のリメイク。超ド派手で超大味なインパクトのすごい作品といまだに覚えている。

感想。

 アクションやカメラワークがすごい。これは監督のレン・ワイズマンアンダーワールドシリーズやダイハード4.0を手がけているからアクションを撮るのが得意なんだなと感じた。全編に渡って格闘やらガンアクション、カーチェイス、三次元エレベータ、地中貫通エレベータ「フォール」での攻防など、緊迫感を持って楽しめた。特に「フォール」内の重力反転のアイデアとアクションはよく考えたな~。

 メカ、ガジェットがすごい。手に埋め込まれた携帯電話とか、警官ロボとか、各種空中に浮遊するディスプレイとか未来感は満点。世界観もそれぞれくっきり分かれていて作り込まれている感じ。

 前作のオマージュが(ある種→)すごい。さっきも書いたけど手に埋め込まれた携帯電話は、前作では鼻の奥から発信機を取り出すシーンのオマージュだろうし(だいぶ方法が今風だけど)、それから顔を変装できるガジェット。前作ではおばちゃんの顔がパカッと割れてシュワちゃんの顔が出てくるアレ、今作ではその出ていたその顔のオバちゃんもちらっと出ていた(笑)、このガジェットは相変わらず作りがアマいのも踏襲しているような感じ。極めつけはおっぱいが3つのコールガールのミュータントの女の子。前作でもいたけど、今作では前作のミュータントという設定がほぼ無いからこれはムリヤリだったのでは??でもなんだか懐かしい〜。

 ストーリーは若干複雑だけど、肝心な「今見ているこの光景は本物?夢?」的なジレンマ部分が非常に少なかったし、なんだかどっかで見たことある映画の寄せ集めな感じも無くはないけれど、単純にアクション映画としても十分楽しめました。肉弾戦だけはCGを駆使してもなかなかうまくいかないもんだろうから、アンダーワールドで鍛えられている(?)ケイト・ベッキンセールはともかく、コリン・ファレルは相当鍛錬を積んだのではないか。

2012年の映画。