「黄金を抱いて飛べ」  こんな映画を観た:71

秋のイケメン祭り!と思いきや、結構ハードな内容でした。

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ざっくりストーリー

 大阪のとある巨大銀行の地下に保管されている金塊を狙う男たちの行動と葛藤を描いたクライムサスペンス作品。井筒和幸監督作品。井筒監督の作品はほぼ観たことないけど、暴力描写が多い作品が多い印象。高村薫原作。原作も読んでません。

感想

 こういった、現実にわりと近い暴力描写は、あまり自分は好きではないなと確認できた。

 それだけこの映画の暴力描写はリアルなんだろうと思う。鈍器で殴ったり、殴られて血だらけになったり、日本人だから銃扱いに慣れてないのでうまく相手に当たらなかったり。爆発の特効が結構リアルだったり。

 このテのものの映画って、物事がうまく運ばずうまくいかない過程が見どころなんだろう。この映画も金塊を盗むまでにすんなり物事が運ばず、そしてグループの各メンバーのバックグラウンドが微妙に作用して物語に深みを増している。全体的に、なんだか強引だなぁと思う場面もいくつかあったが、物語の「重力」に惹き込まれた。

 浅野さん率いる窃盗団が特にグループ名を持たず、妻ブッキーくんが相棒でいままでもやっていたようで、いったいこの二人はどういう道を歩いて来たんだろうと気になった。

 自分の二個隣に座っていたマダム二人は明らかに俳優さん目当てのようだった。小さく歓声上げてたし。おそらくチャンミンくん目当て。それにしてもチャンミンくんとブッキーくんの身長差が凄かった。ブッキーもそんなに背が低い部類ではないはず。俳優さんはそれぞれ泥臭い演技が光っていた。ブッキーはワル役もこなせるのね。チャンミンは確か韓国ではドラマ?をやっていたはずなので、演技経験はないわけではないはずだが、日本語も「たどたどしいけどこなれた日本語を使う外国人」レベルな上手さでとても役に合っていた。

2012年の映画。