「シルク・ドゥ・ソレイユ 彼方からの物語(IMAX 3D 字幕)」 こんな映画を観た:73

人間って、がんばればなんでもできるんだ!・・・とも思うしシルクの宣伝映画とも思う。

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ざっくりストーリー

 移動サーカス団を訪れた主人公の女の子「ミア」は、「エアリアリスト」と呼ばれている空中ブランコの青年と出会う。ショーの途中でエアリアリスト君は突如、異世界に引き込まれてしまう。ミアも異世界へ、エアリアリストを追いかけて。セリフはほぼありません。

 超絶美技のサーカス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のショーを組み合わせた映画。ジェームズ・キャメロン監督がプロデューサーとして参加。

 中に含まれているショーは「オー」、「カー」、「ミスティア」、「ズーマニティ」、「ラブ(ザ・ビートルズ)」、「ビバ・エルヴィス」などラスベガスでしか観ることができないショーが大半。

感想。

 シルクのショーは生では一度も観たことないのだが、今更書くことではないが、とにかく肉体を駆使した超絶美技がすばらしい。

 舟型空中ブランコと平行棒を組み合わせ、その上でオリンピック級のパフォーマンス。ステージ全体がプールになっているショー。丸パイプで組まれた、およそ3m角の立方体をぐるんぐるん回しながら中に入ったり出たりする一人でのパフォーマンス。どれも肉体を駆使したショウが眼前。

 圧巻なのは「カー」のステージ。舞台自体がナナメになったり回転したり垂直になったり。その舞台の上を演者たちが縦横無尽に駆け巡る。ハンパない身体能力に感動。以前たまたまこのブログでも書いたが、いつか絶対に観に行きたいショーが映画館で観れるとは。

 映画全体としてヒロインのミアがエアリアリスト君を追っていくうちにいろんなショーの中に迷い込んでしまう感じで、ストーリーはあってないようなもの。セリフもないしでとにかくシルクのショーが味わえる映画。ただ、あまり考える必要が無さ過ぎて途中退屈だったりも・・・。身体能力が高すぎて、普通の人じゃあ絶対にムリなパフォーマンスを平然とやってのけてるのが、逆に普通に見えてしまうんですよね。オリンピック級の人じゃないとこなせないパフォーマンスなんだけど。

 IMAX3Dで観ましたが、どぎつい3D効果はなく、すんなり観ることができました。どちらかというと控えめな自然な3D演出だったかも。確かにあれだけ動きの多いパフォーマンスをガッツリ3Dで観てしまうとくらくらするかもね。3D撮影を知り尽くしたであろうキャメロン監督だからこその演出なのかな。

2012年の映画。