「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」 こんな映画を観た:78

感想は何を書いてもネタバレになると思うので、その辺あまり気にせず書きます。

Evaq

ざっくりストーリー。

 前作「破」のラストで、シンジはレイを救ったつもりがニアサードインパクトになっちゃったみたいで、世界はメチャクチャに。でもその事実をシンジは最初は知らない。

 その14年後、世界の対立構造は変わってしまってまして。でもゼーレの推奨する「人類補完計画」は着々と進行しているよう。誰が世界を救うのか。救うという「基準」は立場によってそれぞれだが。

感想。

ストーリーについて。

 まず、一度観るだけでストーリーを理解するのは困難というのはとりあえず置いておいて、 いきなり前作から14年も経ってるということにびっくり。事前に予備知識入れておかないとついてくの大変だ。 でもエヴァパイロットはなぜか見た目がそのままという設定。ムリヤリな感じだが、「子ども」が戦っているというのが大きなテーマの物語だからまぁしょうがないでしょう。

 対立の構図が、 ネルフ(善)VS使徒(悪) からヴィレ(旧ネルフ)(善)VS現ネルフ(悪)になり、前作「破」からガラっと趣が変わった。

 EVAパイロットたちも立場を異にしている。 描かれてない14年の間に何があったのか、それだけでも3部作くらいは軽くイケそうだ。

メカについて。 

 初号機をベースにして巨大戦闘機ヴンダーを造り、ヴンダーはATフィールドを展開できたりコックピットがLCLで全方位モニターになるのは面白いアイデアだなぁ。「神殺し」という異名が恐ろしい。

キャラクターについて。

 シンジだけがなんだかよくわからず周りに巻き込まれるという流れが相変わらず気の毒というかなんというか。でもとても重要なポジションにいるわけで。カヲルはいまいちポジションがよくわからなかった。マリも何だか謎が多いけど、次作で明らかになるのかな?

いろいろ。

 常になんだかゲンドウさんがわけしり顔な感じだし、エヴァの物語の性質上、どうふんばっても気持ち良くハッピーエンドには終わらなさそうだが、非常に結末が気になる。続編がとても楽しみだ。ハマリだすとキリがないエヴァ・マジック、恐るべし。

 それから同時上映の巨神兵のやつも唐突すぎるけど面白かった。久しぶりに質の良い特撮怪獣物を観たような。Qがテレビやブルーレイになるのであれば、ぜひくっつけてほしい。

2012年の映画。