ミュシャ展2013 @ 森アーツセンターギャラリー

六本木ヒルズで、ミュシャの展覧会が開催されたので行ってまいりました。ミュシャの展覧会は2011年の堺以来。久しぶりだ。その時の記事はこちら

今回のミュシャ展のタイトルは、

ミュシャ財団秘蔵 ミュシャ展-パリの夢 モラヴィアの祈り

だそうで、約240点の作品の中には、世界初出展の作品もあるようで、楽しみだな。

Musha2013

 オープン時間の10時に合わせて行ったのですが、入り口ですでに激混みだったので、中間をすっ飛ばしていきなり6章立ての最後の第6章あたりから観覧(笑) 混んでて、ぞろぞろベルトコンベア方式に観ていくのはイヤなのです。それから私語はやめてくれ。子ども連れて来るのは構わんが、子どもがぐずってるのにそのまま鑑賞はやめてくれ。周りに迷惑だし、子どももかわいそうだ。ていうか人数制限してくれ、文句多くてすいません。都会は人が多いっす。

 第6章はパリから祖国チェコへ戻った時代、ズバリ、スラブ叙事詩がメイン。

 当然本物は巨大過ぎて展示されてるわけではないのですが、第六章入り口に巨大スクリーンでスラブ叙事詩のおおまかな解説が観れたり、結構な数の習作、そしてその下絵となる写真が多く展示されていました。アール・ヌーヴォー時代の作品だけで充分食っていけたろうに、晩年になってまたさらに巨大な連作を描き上げるパワーと情熱に感動。仕事とは、自分の進む道とは、祖国とは、などいろいろ考えさせられる。

 また縦横3m近くある下絵はどうやってこの52階まで運んだんだろうかと思ったり。そして未完の三部作は初めて見たな。ぜひ完成を観てみたかった。この時代の作品はそれ以前とガラッとタッチが変わって重みがすごい。娘のヤロスラヴァの絵、「スラブ叙事詩展」の女の子や肖像画がいくつか頭に残っている。子煩悩なんだね(笑)

 戻りながら印象に残ったのの感想〜。

 第5章はパリ万国博覧会あたりを。

 ここでは「主の祈り」の実本が展示されておりました。この形で観るのは初めて。実物をいつか観てみたかったので感動〜。できればめくってみたかったが、それはムリ〜。うれしかったので、一周したあと、戻ってまた見た(笑) あと、ミュシャフリーメイソンの会員だったのは初めて知った。

 第3章はアール・ヌーヴォー時代。

 ロドの香水のホンモノが展示されていたのは驚いた。ガラス越しにじっくり見れました。そしてルフェーブル・ユティルのお菓子パッケージや瓶は、今売っててもうれるんじゃないかくらいの優美なデザイン。いいよね。今のお菓子は優美さよりも親しみやすさだからあんまりこういうパッケージデザインは少ないけど、200年ほど前からこういうパッケージデザインが行われていたのはすごい。また、モエ・エ・シャンドンの2作をちゃんと見たのも初めてかも…?

 第2章はサラ・ベルナール関連。

 ジスモンダ、ロレンザッチオ、椿姫は状態がとても良いのが観れた。とあとサラの舞台のパンフ(だったか)が初めて観れて興味深かった。今回、リトグラフや絵画だけでなく、冊子や物品が多く展示されていてよかった。

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 今回、音声ガイドを利用してみました。声は日テレのアナウンサーさん(メンズ)ですが、滑舌もはっきりして聞き取りやすかったですが、本人の声質がざらざらしていて、そればっかりが気になりました。まあ好みの問題でしょうけど。内容はとても勉強になりました。あと、作品リストは無いのは残念。ガイドブックは高いし重いし、よっぽど気が向かないと買わない。

 そしてグッズコーナー。

Mucha20132

今回はポストカードをメインに買いました。超縦長ロングポストカードはおもしろい。

 センターのスラブ叙事詩展のポストカードはお気に入り。肝心なスラブ叙事詩のポストカードは1種類しかなく、しかも習作て!右下のやつなんですけどね。

 あと見開きチケットケースは2種類買った〜。ちょうどいいサイズのパスケース探してたんですよ。左上の椿姫と、モナコモンテカルロのやつ。

 というわけでまだまだ期間も長いし、巡回展だから別の場所でも観てみたい。

おわり。

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