「モンスターズ・ユニバーシティ」(3D吹替) こんな映画を観た:95
なりたい自分にはなれないけれど
(最後まで席は立たない方がいいです)
※注 田中さんと石塚さんは声の出演のみです。
ざっくりストーリー
モンスターズ・インク(2002年公開)の前日譚。マイクとサリーの学生時代のお話。
この世界での「電気」は、子どもたちの悲鳴。それを集めるのがマイクとサリーたちの役目。
その子どもたちの「悲鳴」を出させられるモンスターは「怖がらせ屋」と呼ばれ、スポーツ選手やエリートビジネスマンのようにみんなにあこがれられ、尊敬されている。
マイクはその怖がらせ屋にあこがれ、モンスターズユニバーシティ・怖がらせ学部に入学。日々怖がらせ勉学に励むが、マイクは見た目的に怖がらせ屋に全く向いていない。
一方、サリーは父親がエリート怖がらせ屋のサラブレッド。そのためか入学当初からテングになり、あまり努力をしていない。
学内はよくあるアメリカの大学と同じようにサークルがあり、グループがあり、ジョックやらナードやらのスクールカーストがありで、まんま人間社会を反映している。
ひょんなことでマイクとサリーは怖がらせ学部から追放されるが、どっかのサークル主催の怖がらせ大会に出場し、マイクとサリーを追放させた学長を見返すことに挑む。
ただ大会はチーム戦だが、仲間はボンクラしか集まらず、そのチームでどうやって勝ち抜くかが見どころのひとつ。
感想
おおざっぱに言うとまっとうな学園モノ。いじめっ子グループの鼻を明かすため、仲間と力を合わせて、トレーニングしたり、作戦を練ったり。
で、自分的に気になったポイントはその学園モノではなく、どうあがいても越えられない壁にどうやって立ち向かうのか。モンスターが主人公のアニメ映画ではあるが、常識無視のスーパーパワーで克服するのではなく、どうやって現実との折り合いをつけるのかが描かれている。出た結論は極めてまっとうで、でもそれ以上やりようがない気もするしで自分はモヤモヤしていた。
吹替版のマイクとサリーの声はおなじみのウーチャカと石ちゃん。それから柳原可奈子ちゃんも出ていた。可奈子ちゃんは声優に向いてるね。3Dで観たけれど、3Dである必要性は特にないと感じた。
それから同時上映の短編「ブルー・アンブレラ」は実写とアニメの合成のような質感のアニメ短編。あいからわずうまい。短編には短編の魅せ方がある。
2013年の映画。