「そして父になる」 こんな映画を観た:105
父親役の福山さんの板につかなさがいい
ざっくりストーリー
6年間育てた子どもは実は取り違えで他人の子でした。
感想
ストーリーはだいたい自分が予測していた通りだった。
福山さん演ずるエリート家族は、都会の高級マンションに住んでてレクサス乗ってて家庭が冷たくて、
リリーさん演ずる貧乏家族は前橋?のような寂れた田舎に住んでて(前橋の人すんません)潰れかけの電気屋で、店の軽バンを乗り、でも父親は子煩悩で子どもたちは楽しそうで、というわかりやすい対比。
弁護士をつけてなぜ福山さんは子どもを二人とも引き取ろうとしたのか謎。なんでも自分の思い通りになるエリートサラリーマン役はハマっている。実際こんな選民思想なサラリーマンいるのだろうか。でもエリートだからってなんでもうまくいくとは限らないところがスッとする。家庭も持ってない子どもも苦手な普通のサラリーマン根性の卑屈な私。
福山さんの父親役の板につかなさ、子どもに接するぎこちなさが逆にこの作品としてはとてもいい効果が出ている。あれじゃあ子どもはなつかないだろうて。
途中、病院が子どもを取り違えた理由が明らかになるけれど、まあ、それはそれでいいとして、そのシーンに出てたチョイ役のピエール瀧さんの顔を見て吹き出してしまった。あのシリアスな場面に瀧さんが出る必要があったんでしょうか。
子どもが似てる似てない表現がよく使われてたけど、クールに見てしまって、そりゃあみんな役者さんそれぞれ他人だろうにって思ってしまってうまく感情移入できなかった。
それにしても、福山さん扮する父親は冷たい感じだけどビジネスマンとしては欠くべからざる存在だろうし、リリーさん扮する父親は世間的にはダメ人間だろうけど子どもには好かれている。みんないい面もあるしわるい面もある。一概にどうこう言えない。なんかそんな映画増えたな。
2013年の映画。