芸術の秋2013 「知られざるミュシャ展 〜故国モラヴィアと栄光のパリ〜」

 今年4月に引き続きまたミュシャ展に行ってきました@横浜そごう

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 今回のミュシャ展は、

「知られざるミュシャ展 〜故国モラヴィアと栄光のパリ〜」

 っつーことで、その4月の巡回展「ミュシャ財団秘蔵 ミュシャ展-パリの夢 モラヴィアの祈り」とは内容が違うらしい。展覧会のサブタイトルって、命名するのに苦労しそう。パリとモラヴィアがかぶったし(笑)。パリという名からくる優美さ、モラヴィアという名はチェコより日本人には馴染みのない言葉、地名だけど、神秘的な優美的な響きが感じられるから使われているのかな。で、作品の内容は結論から言うとかなり違います。行ってよかったです。やっぱり観客は女子が多かった。ちなみに私は普通の男です。ミュシャだってオッサンだし。

 今回のミュシャ展はミュシャと同郷の作品収集家のチマル博士(医師)とブルノ博物館ーイヴァンチッツェ博物館の収蔵作品。日本国内未発表も30作品展示、トータル約160作品を展示だそう。「結構な回数ミュシャ展は見てきているからいまさらな…」と「国内未発表がまだあるのか…」という思いが交錯しながら現地へ向かいました。

…………鑑賞中………

 見終わってみて、印象的だったのは、

1:サラ・ベルナール作品の展示量

 サラ・ベルナールの舞台ポスター7作品のうち6つ「ハムレット」「ジスモンダ」「椿姫」「ロレンザッチオ」「メディア」「サマリアの女」とこんだけの作品が一気に並んでるのは初めて観た。ほとんどの作品が高さ2mを越えてるから圧巻。状態もよさげです。「トスカ」があればパーフェクト達成だったのに(笑)

2:「主の祈り」のフル展示

 これが自分的には一番の収穫。主の祈りは表紙のみや部分のみはいろいろと見たことあるけど、今回はなんと全ページフルで展示されており、詳細に見ることができた。素晴らしいっす。半分これが目的でパンフを買ったけど、パンフには表紙のみ掲載というガッカリ展開が。それを承知で買ったけど(笑)

3:有名どころが少ない

 おなじみの「夢想」「黄道十二宮」がないのは驚き。ミュシャ展には必ずあるものと思ってたけど、こういうこともあるもんだ。あと4つのシリーズは少なめでした。

4:見たことないものが多かった。

 「白い象の伝説」の表紙は見たことあるけど、中の挿絵は初めて。感動。「スラヴィア銀行」のポスターも初見だけど超カッコイイ。入口の写真がそうです。どういう目的で掲示されたかわからないけど、銀行でこんな優美なポスター・・・収入が高い人向けの銀行?(笑)

 あとは「ココリコ」の表紙が多数展示されてたり、プラハ市民会館・市長の間の作品たち、真福八端の作品たちはなんとポストカード展示(笑)…まあ、当時のポストカードだから価値はあるよね。

 雑誌やポストカードの表紙が多く展示されてるところにチマル博士の収集家としての執念が伺えます(笑)

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 物販コーナーは結構充実してました。ポストカード多数、缶バッチ、iPhoneケースなどなど。

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 もうポストカードは飽きたけど(オイ)、ルフェーヴル=ユティルのヴァニラ・ゴーフレットのデザインが正方形でかわいいので買った〜。あと缶バッチとそしてガイドブック。ガイドブックはテキストも充実していました。

 自分も結構ミュシャ展にいろいろと行っているのでわかったつもりになってても、まだまだ作品はいっぱいある。多作な上に作風の振り幅が半端ないミュシャ。また観に行きたいです。

おわり。

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