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催眠療法って、万能なの?
ざっくりストーリー
オークション会場で競売人として働くサイモン(ジェームズ・マカヴォイ)。サイモンがとある事情により、名画を売りさばくために窃盗団と仕組んでトラブルに乗じて盗み出すことに。作戦はうまくいったはずだが、なぜかその絵画が途中でなくなっていて、サイモンがあやしいと催眠療法士にサイモンの記憶を探ってもらうことに。
「トレイン・スポッティング」、「スラムドック・ミリオネア」、「127時間」のダニー・ボイル監督作品。
感想
この作品のポイントは「絵画」がどのタイミングでどうやって無くなったか。それをどうやって探るのか。
それを催眠療法士が記憶を引き出す過程でなんだかとんでもない方向になっていって、そこが作品としておもしろい。
ジェームズ・マカヴォイが過去出演作「X-MEN ファースト・ジェネレーション」の印象で、自分の中ではとても優等生なタイプな役と勝手に思い込んでいたが、始まってみたらとんだDQN野郎で、むちゃくちゃな奴だってのに驚き。
時間軸が行ったり来たり、現実と虚構のシーンが行ったり来たりで「このシーンはいつのどこなの?」を意識して考えければならないのが楽しいポイント。
最初はこんなん2時間サスペンス・ドラマで充分じゃんと思っていたが、映像と音楽の融合もすばらしく、謎がどんどん深まっていく、そしてちゃんと(結末が)着地している。監督のセンス、才能に感服。赤い照明の上空からのジャンクションのショットとか、常に斜めのアングルのカットとか。ゴア映像やパイパン映像などなかなか観られないすごいシーンもありでした。関係ないけどイギリス映画って格式高い感じが多いね。(と言ってもあとは007ぐらいしか知らないけど(笑))
2013年の映画。