「百瀬、こっちを向いて」 こんな映画を観た:130

 恋愛モノは正直あまり得意ではないけれど、元ももクロ早見あかりさん主演ということで、応援がてら観てきた。

 主人公のノボルは慕っている先輩宮崎に頼まれ、百瀬と恋人同士のフリをするよう頼まれる。出だしのあかりんはどうもぎこちない感じ。ノボル役の竹内君もぎこちないというかなんというか。見始めは、この映画はちょっとだめかな?と思ったけど、徐々に打ち解けた感じになったので、その後は特に気にならなかった。

 ノボルは急に百瀬を紹介され、女子慣れしてないようなので多いに戸惑う。ノボルの、百瀬を身体をなめまわすように追う視線のアングルが何回か差し込まれる。わかってるな、監督さん(笑)。そりゃああんだけ美人が仲良くしてくれれば惚れてまうやろ。

 振り回されるノボル、負け戦とわかっていて臨んでいる百瀬のせつなさ、あたりが味わうポイントかな?恋愛映画にありがち(?)な胸キュンものや、ドラマチックな展開はなく、淡々と話しは進んでゆく。ヤマ場、見どころは、Wデート時の百瀬の細かな心の揺れ動きかと思う。

 高校生役の主要メンバーが軒並み二十歳越え(あかりんは19)で、高校生という設定にどうもルック的に違和感を感じた。向井君がストーリーテラー的ポジションだった。相手の中村優子さんとの年齢ギャップも違和感。時代考証的には初期のケイタイがちゃんと出てきて劇中でも役目を果たしていたが、途中の背景に郵政民営化後の郵便局のショットが映っていた。場面転換がテレビ的な、真っ黒になって切り替わったり、など気になる部分もあったけど、恋愛映画を好みそうな若者女子層だけをターゲットにしていない感じが好感を持てた。

2014年の映画。

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