「X-MEN:フューチャー&パスト」(2D・字幕) こんな映画を観た:131

 時は2023年、X-MENたちのパワーをしのぐ「センチネル」というロボットが世界を制圧していた。X-MENたちはその根源を断つため、50年前にウルヴァリンを送り込み、センチネル計画を阻止しようと目論む。2023年と1973年が交錯し、同時進行で進むストーリー。

 「ファイナルデシジョン」のようにX-MENたちの対決というよりは「ファースト・ジェネレーション」のように70年代のストーリーがメイン。

 2023年の世界では、センチネルが強すぎて、相当強いはずのX-MENたちが押されてて弱く見えてしまっているのはなんだか切ない。だからか未来の戦闘シーンはなんだか悲壮感が。このシリーズの定番とも言えるX-MEN同士のマッチアップはあんまりなかった。

 一方、ストーリーの軸はほぼ73年で、ストーリーの持っていきかたが強引な気もするけど、サスペンス的なストーリーと、アクション、それからX-MENたちの苦悩がうまく描かれていて楽しい。

 諸事情によりあんまり怒ることのできない、穏やかなウルヴァリンが、若い頃は荒れていたヤング・プロフェッサーXを諭す場面が良い。未来での上下関係が過去では逆になるのはタイムトラベルものの定番かな。そしてマグニート、プロフェッサーX、ミスティークの人間関係がキモ。同じマイノリティの友たちのいかんともしがたい関係。タカ派のマグニート、意見は異にしているがやはりタカ派のミスティーク、ハト派のプロフェッサーX。それぞれ仲間を人間に殺され、人間とどう向き合っていくか。

 エンディング後はおまけがあり、今後も続くみたい。

2014年の映画。

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