「アクト・オブ・キリング」(字幕)  こんな映画を観た:132

 60年代のインドネシアで、100万人規模の虐殺がおこなわれ、今も当時の虐殺者は英雄扱いされていた。その人達を取材し、当時の虐殺を語ってもらおうというぶっ飛んだドキュメンタリー。

 当人たちは軽いノリで「何人殺した」や「こういった方法の殺し方なら血が飛び散らない」と語り、また当時の国営放送の番組でも平然とその人達を紹介し、たたえている。見てるこっちは頭がおかしくなる。ノンフィクションなのにこれほど現実感無いことはなかなか無い。普通に刃物で傷つけると血の処理が大変だから、首にワイヤーを巻いて殺すんだよ、、、の実演を嬉々として演じる。

 そんな中で、映画には笑いも必要だということで?なぜか女装してマツコ・デラックス的な扮装になってシュールな幻想的なシーンが出てきてなんだかわけがわからない。

 で、エンドロールにはアノニマス(匿名)のクレジットがずらり。やっぱりおおっぴらに語るのはやばかったんだね。

2014 年の映画。
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