「チョコレートドーナツ」(字幕) こんな映画を観た:136
1970年代にあった実話を元にした作品。とあるゲイのカップルが、ダウン症の子を引き取ろうとしてもめる話。と書くとムチャクチャな感じがするけど、内容はとてもピュアでどぎつくて泣ける話。
今でこそLGBTのかたは、主にTVなどではわりとよく見かけるようになったけど、自分の住んでる田舎ではほとんど見かけない。それで70年代になると自由の国アメリカとはいえ、偏見はものすごいだろう。しょうがい者の人たちもまたしかり。自分もダウン症の人はそもそも身体があまり強くないなんて初めて知ったくらい知識が少ない。
今でもそうなのかもしれないけど、圧倒的な偏見に満ち満ちた目を訂正させるのは容易ではない。守られるべきものが守られず、その偏見が凌駕する。それに立ち向かうルディとポール。別に自分で望んだわけではないがマイノリティな立場にいる二人。
ルディとポールのやりとりも、最初は「うわぁ、、、」と思ったが、最後の方は気にならなくなった。とはいえ自分がもしゲイだったら、隣人の子どもが育児放棄されていたら、その子どもがダウン症だったら。自分は戦えるのだろうか、生きていけるのだろうか。生やさしいもんではないだろう。
そんな中でも輝こうとするルディ。途中途中差し込まれる、ルディの歌う曲が見事にその時の心情を現し、演ずるアラン・カミングの歌唱力も伴い、泣かせる。その曲が映画のストーリーで1ステップごとに入ってるからわかりやすい。
2014年の映画。