「猿の惑星:新世紀」(2D字幕)  こんな映画を観た:141

 前作から10年、新型ウイルスによって人類が壊滅状態の地球。一方、シーザーら類人猿は森にコミュニティを作り、穏やかに暮らしていた。

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 人間たちが電力を探しにダムに向かう途中、シーザーたちのコミュニティに遭遇、緊張が走る。人間と進化した猿の関係はどうなるのか。

 前作から冬が10回来て(オランウータンのモーリスの表現)、シーザーにも息子(名:ブルーアイズ)ができ、古代〜中世の人間のように狩りをしたりして暮らしていた。

 一方、人類はほとんど死に絶え、やっとの思いで生きていたが、資源も尽きかけていた。そんなところにダムを回復させ、電力を供給しようと考え、そのダムへ向かったところが、シーザーたちのコミュニティの地区だった。

 人間に遭遇した後、ハト派のシーザーとタカ派のコバは意見を異にする。シーザーの部下:コバは人間に虐げられた過去があり、人類を攻撃しようと考えている。どうしても人類を許せないコバ。でもシーザーには逆らえないコバ。シーザーに人間に付けられた傷跡をひとつひとつ指さしながら訴える。人間憎しと。その様が切ない。前作では虐げた相手を最後は突き落として復讐を成した。

 シーザーは思い悩む。APE NOT KILL APEの誓いを立てていたシーザー。暴力に暴力で対抗しても、仲間が傷つくだけだということ知っている。でもそれだけでは仲間を守れない矛盾。過去の映画作品でも出たであろうシンプルなテーマ。それを今は猿たちで表現している。

前作もそうだったが、類人猿たちのCG描写がすごい。もうホンモノにしか見えない。その分ストーリーにのめり込むことができる。猿たちの表情がとても雄弁。言葉が少ない分をそれで補う。

ここから余談

 シーザーが狩りから帰ってきた時、部下がダッシュで何かを伝えに来た。自分は子どもが産まれたんだとピンときたが、実際そうだった。昔観た、ケビン・コスナー版ロビンフットでそんな様なシーンがあったのをふと思い出した。

 それから人間が昔の酒を飲んでいた。チラッと映ったあの瓶はたぶんジョニー・ウォーカーだな。それだけ!

2014年の作品。

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