余市蒸留所訪問記 2014/11
ウイスキー好きの聖地のひとつ、ニッカウヰスキー余市蒸留所へ。立派なウイスキー飲み(笑)になるために通るべき場所へ、行ってまいりました。
見学はガイド付きと勝手に見て回る自由見学とがあり、どちらも見学料は無料で、一部試飲も無料でできるので、見学には非常にハードルが低いと言えます。 ただ関東住まいの私としては、おいそれと来れる場所ではありませんが。
ウイスキーを作る工程は、ググればいくらでも出てきますが、自分の後学のために記したいと思います。ウイスキーの種類によって工程は異なるので、ここではこの余市蒸留所でのモルトウイスキーの製作工程を記します。素人が調べて書いてあるので間違いがあったらすいません。
1:原料
2:乾燥
キルン塔でピートを燃やし、麦芽を乾燥させます。
ピートで燻すことによって、独特のスモーキーフレーバーが麦芽に付きます。
蒸留し、液体になり、何年も熟成した後でもこのピート香が残っているというのはすごい不思議。
3:糖化
モルトを粉砕し、糖化槽に入れます。温水を入れ、かき混ぜると、甘い麦汁(発酵液)に変化します。
4:醗酵
麦汁(発酵液)に酵母を加え、麦汁に含まれる糖をアルコールに変えます。
麦汁はアルコール分7%程度のペースト状の液体に変化します。それを「もろみ」と呼びます。
5:蒸留
ウイスキー作りのハイライト。醗酵液を熱し、アルコールと香味成分を取り出します。余市蒸留所では銅製のポットスチル(蒸留釜)を石炭で熱する、昔ながらの製法です。この製法は世界でもここだけだそうです。蒸留は2回おこなわれます。
初溜と再溜は別の釜でおこない、初溜で約20%、再溜で約70%にアルコール度数は高められ、その蒸留液を取り出しましす。
それにしても、この釜だけで全国の余市ウイスキーをまかなうということでしょうか。ずいぶん少ないようにも感じるのですが、、、根拠はないけれど。
自分が訪れた時は、ちょうど石炭を投入しているところに遭遇できました。
製造自体は春と秋のみおこなっているそう。技師のかたも人目に晒されながら、写真取られながらお仕事されるとは、、、ありがとうございます。
6:熟成
蒸留液を樽に詰め、年月をかけ熟成させます。
さすが倉庫は見せてはくれないのですが、実際に使われていた1号棟を見学させてくれます。ここにある樽は中身は空です。
ここで厳しい管理の元、出番が来るのを待ちながら熟成されます。
年月を経るごとに、無色透明の液体が、樽の成分を吸い、徐々に琥珀色に色付けされてゆきます。
そして年月と共に熟成されると共に、少しずつ蒸発されてゆきます。
例えば10年で3分の1くらい減るそうです。その減る様を「天使の分け前」とメルヘンチックな呼び方をされます。
以上でウイスキーの製造工程の紹介は終わり。見学の工程はウイスキー製作とは別に、ニッカウヰスキー創始者の竹鶴政孝とその妻リタの歩みも紹介しています。
長くなるので一旦切ります。