宮城峡蒸留所訪問記 2015.09

 ニッカウヰスキー仙台宮城峡蒸留所へ行ってきた。立派なウイスキー飲み(?)になるために、去年の余市蒸溜所に続き、シリーズ第二弾。

 場所は仙台駅から仙山線に乗って40分くらい。作並駅下りホームには新しい看板が。今年の9月発売の新宮城峡NAも載ってる看板がお出迎え。

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 作並駅から車で数分です。私の時は蒸留所のバスが送迎してくれました。

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 受け付けを済ませ、まずはツアーガイドからスタート。

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 ゲストホールで、簡単な説明を受けた後、キルン塔へ移動。宮城峡蒸留所の見学コースはストレートな道路1本でつながっているので、移動は便利だ。

 ここにバスで来る時に移動中に敷地の裏手を見られたが、配管パイプだらけ。そしてドーンと太い1本のストレートな道。電線も地下に埋められ、鬱蒼と覆いし茂る森の中にあるような雰囲気ももちろんあるけれど、あらためてここは「観光地」ではなく、「工場」だと感じた。

 余市蒸留所の時は見学ルートがクネクネ曲がっていて、さながらテーマパーク的なものを感じた。まあ、あっちは博物館的なものもいろいろあったからってのもあるけれど。 

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 仕込棟では、でっかいマッシュタンがいっぱいあるところを通ったり、映像を使って説明したり。

 コンピュータ制御の部屋は撮影禁止だった。

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 そして、見学のメインのひとつ、蒸溜棟へ。

 余市蒸留所のストレート型とは形の違う、根元がポコッとなっているバルジ型のポットスチルを見られた。

 その余市とは違う形状、手法によって、余市と宮城峡で、まったく異なるモルトウイスキーが生まれ、またそれらをブレンドすることにより、さらに幅広いタイプのウイスキーが作られるとのこと。

 通路もそんなに広くないので、すごい見上げる形になるけれど、できればポットスチルと同じレベルで見られるといいな。

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 カフェ式連続蒸留器も見せて欲しいのだが、そこは見学させてくれない。残念。

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 そして製樽棟へ。結構広めの棟の手前だけを使って展示。

 これは全体を歩いて広さを感じてみたかったな。

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 樽のサイズ展示や熟成によって香り、色の違いを展示。

 香りを嗅げる樽では、当たり前だけど、宮城峡モルトの香りがした。 笑

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 見学のラストは、ウィスキーの無料試飲コーナー。ここでは、竹鶴NA、スーパーニッカ(初号復刻版)、アップルワインの3種をいただくことができます。初号復刻版が振る舞われてるということは、市場ではあんまり売れなかったのだろうか、おいしいのに。たぶん初号復刻版が無くなったら通常のものに戻ると思う。

 以前は鶴17年、宮城峡12年、アップルワインの3種という破格のサービスだったけど、残念ながら終了してしまったみたい。一連のウィスキーブームによって、無料試飲が大幅にランクダウンしてしまったが、致し方ない。そもそも以前が破格のサービス過ぎたし。

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  無料試飲所の出口には、わりとわかりやすい位置に、ミニ樽のオブジェが。1989年にニッカが買収し、再稼働させたベン・ネヴィス蒸留所からの贈り物。T.TAKETSURUさんへと記されていた。

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  無料試飲はパスして、お待ちかねの有料試飲へ。無料を飲んでるほど私のアルコール耐性は強くない。 笑

 限定品でぜんぜん手に入らない2本「余市ヘビリーピーテッド」と「宮城峡シェリカスク」を注文。どちらもハーフショット15ml。余市HPは、私が注文した時はボトルが空になろうとしていたが、この蒸留所では何本くらい仕入れたんだろう。

 余市ヘビリーピーテッドは、ピーティ&ソルティに近いが、もっとマイルドな感じ。名前のとおりスモーキーさが強さが心地良いです。

 宮城峡シェリカスクは、宮城峡ならではのマイルドさに少し華やかさフルーティーさが加わったような。そんな感じです。次はいつ飲めるのだろうか。 

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 うろうろしてたら、ピートの見本を発見。石狩平野でも採れるみたい。今でもとれるのだろうか。

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 お土産を買い、時間をおいて、宮城峡15年と宮城峡1980’Sを注文。

 1980’Sは実質30年もの以上になるのかな。香りがすごすぎる。 笑

 宮城峡15年ももうなかなか飲めないだろうなと思い、チョイス。

 宮城峡モルトはマイルドさが心地いいんだよな。どっちかというと余市派だったけど、宮城峡をなめてました。

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 物販コーナーの横には、各年代のウィスキーが飾ってある。第1号ウィスキーは回転台に乗っていた。ビンの裏側が見られるのは珍しいかも?7円50銭と書いてあった。

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 また、有料試飲所の横に、香りだけ味わえるコーナーもあり。これはありがたい。

 未貯蔵原酒の香りがかげたのは貴重な経験。まー飲めたもんではないけれど。笑

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 というわけで、いろいろ楽しめました。研鑽を積んで、また来ます。

 おわり。

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