「チャップリンの船乗り生活」 「チャップリンの伯爵」 こんな映画を観た…お家で:10、11

 むか〜しTVで放映していた、チャップリン特集をいつか観るだろうと思い録画してDVDに焼いておいたものを、今になって思い立って観ています。録画したのは2006年…6年前!!

チャップリンの船乗り生活」
(1915年アメリカ映画) 

 自分の船をわざと沈めて保険金を騙し取ろうとする船主と、グルの船長。チャップリンはその船主の娘エドナと恋仲。船長は船員を集めるにあたり、チャップリンを3ドル(その当時の3ドルの価値がどのくらいかわからないけど)で使い、ムリヤリ船員を集め、チャップリンも流れで船員にされてしまう。

 出港したその船の中には家出した船主の娘も隠れて乗っており、慌てて船主がボートで追いかけるというストーリー。

 サイレント映画なので言葉がわからずともなんとかなるのがいいところ。自分でどんなことを俳優が言っているか声を自分の頭の中でアテレコしながら観てたりしました(笑)

 ・チャップリンが船員候補の頭をハンマーで殴るくだり

 ・船内でクレーンを使ったドタバタ

 ・コックの手伝いをしてドタバタ

 ・食事シーン

 ・エドナと再開し、爆弾をめぐってのシーン

 と話は流れますが、どれをとっても適当に流れているように見えて、動きやタイミングが決まらないと、ただほんとうに騒いでるだけになるであろうところが、全てキマってちゃんとしたコメディになっているのがすごい。

 例えば船長と副船長?的な二人が、チャップリンがタワシを放り込んだりしてめちゃくちゃにしたドイヒーなスープを飲みそうで飲まないくだり、、、

 観てる側はスープ飲んでウエーーーって感じになるのを期待してるんだろうけど、

 一人がスープを飲もうとして、「あの3人はマヌケだよな」「そうだな(笑)」ってやりとり(想像)をして、

 またさあ飲もうとしてもう一人が「そのあとのアイツもアホだよな」「そうだな(笑)」(想像)

 ってのを繰り返してタメてから、結局二人同時に飲んでウエーーーってなって観客爆笑ってなるくだりなんかは、今でも誰かお笑い芸人がやってそうなくだりだよね。

☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;:*

 チャップリンの伯爵」 (1916年アメリカ映画)

 仕立屋のアシスタントのチャップリン。仕立て屋主人とドサクサにまぎれて貴族になしすまし、貴族の館でドタバタを繰り広げる話。

 

 冒頭の婦人へのサイズ測定、「耳」、「口」、「指周り」などのサイズ測定がまずウケる(笑)

 あとは食事シーンで隣に座ってる仕立屋主人のスープの飲む音がうるさすぎで会話が聞こえないとか、ダンスフロアが滑りすぎてそれでドタバタとか、身体能力も結構必要な感じ。

 基本的に頭を殴ったりケツを蹴ったりなシーンが多いね。そのタイミングとリアクションが絶妙でおもしろい。

☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;:*

 それこそ100年近く前の映画なのに、今のお笑いと遜色ない。 最初見ててドリフターズのコント番組を思い出した。逆にドリフのみなさんが目指しているのがチャップリンだったんだろうけど。そして今のTV番組に自分が慣れてしまっているせいか、オモシロシーンがあってもTV内でゲラ要員がいないので、制作側が「ここで笑う所だよ」的な意図している笑いポイントというのが無く、そのまま話が進んでゆくのが逆に新鮮。

 まだいっぱい録り貯めしてあるので、ちょくちょく観ていこうかと思います。

 観終わって調べてみたら、ようつべにオフィシャルチャンネルがあるらしく、たいていの作品が観れてしまうらしい・・・複雑。が、自分が観たのとはちょっと違うような・・・、詳細はわからないけど。それにしても画質がアレですね・・・。

おわり。