「生誕150周年記念 アルフォンス・ミュシャ展」 in 高崎市美術館 / 高崎市タワー美術館 その1
今年はアルフォンス・ミュシャの生誕150周年ということで、この展覧会が全国を巡回しています。今回は群馬県高崎市。 夏に東京都の三鷹市で催された時も行きました。それからミュシャ作品の虜になり、またやってきたという次第です。
左:チラシ、絵は「夢想」 右:パンフ兼作品リスト、絵は「黄道十二宮」
今回は高崎駅をはさんで駅からほど近い、高崎市美術館と高崎市タワー美術館の2館で180点ほどの作品が展示されるよう。三鷹の時は150点でしかもかなりひしめいて並んでいたのでこれは量的にもスペース的にも楽しみ。
美術館の外装って、たいてい「アート」な形状してるよね。
まずは第一会場の高崎美術館へ。3階建ての独特な構造です。
第一会場はミュシャの初期~中期、パリ時代と、ポスター、装飾パネルが中心です。
まずいきなり、「ハーモニー」という絵がお出迎え。例の堺市の所蔵のものだそう。何も解説がないので、あとで作品名は知りました・・・。アメリカ時代の作品だけど、第二会場では置けなかったのかな?横幅4Mもあったし。
そして2階へ。ミュシャの人生と共に作品が紹介されています。
入り口でもらったパンフに作品リストが載っていた。ありがたい話です。それを見てみるとかなりの量。「下絵」の作品までじっくり見ていると後半に力尽きそうなので下絵の作品はさらっと流して見よう。
そこで以前、堺市で見れなかった「ウミロフ・ミラー」がある。おお~こんなところにいたのね!
これは鏡が特殊な仕掛けになっているそうです。もし見る機会があれば、正面で少し離れて見てみてください。だいたい絵から2~3メートルかな?
もらったリストに手持ちのえんぴつでリストに○をつけながら、確認しながら見ていると、学芸員(監視員?)の人がつかつかと寄ってきて・・・
「美術館内は、ペンなどのインク類の筆記具は持ち込み禁止なので、お客様はえんぴつなので大丈夫ですが、今後同じようなことをスタッフから聞かれるかもしれませんのでご了承ください。」
・・・と言われた。たまたまえんぴつでメモっていたので助かったが、全然知らんかった~。でも別の所で普通にペンでメモっていたけど、何も言われなかったな~。とにかくいらんトラブルは避けるようにしよう。
第一会場でいいな♪と思ったのは、「ジスモンダ」かな?こんなにゴールドの印刷(リトグラフがどういう手法かわからないので印刷と呼びます)がハッキリしてたっけ?100年前の作品がこんなにきらびやかな状態を保存しているなんてありがたい話です。何度も見てるはずなのに、今日のは何だかすごい良かった気がする。手持ちのポストカードやパンフでは味わえない「ホンモノ」の魅力。
これが「ジスモンダ」です。マイ・ポストカードコレクションより。ホンモノはもっとすごいんですよ!
その他、サラ・ベルナール作品はサマリアの女、ロレンザッチオ、トスカ などがありました。ロレンザッチオとトスカは小さいサイズだった。所蔵はカルナヴァレ美術館と西ボヘミア美術館。こういうタイプもあるのかな?
もちろんその他の作品もこれでもか!ってくらい作品は並んでいました。第一会場ですでになんだかおなかいっぱい。
途中の通路のミュシャ語録がいい言葉だな。と思ったのでメモッてみた。
「サロンを訪れる限られた人々のためでなく、広く民衆のための芸術に奉仕できることをうれしく思う。私が目指すのは金持ちのための芸術ではなく、民衆にも手の届く芸術である。」
「自然の線・比率・光・色彩を愛する自然の賛美者は、ただ神聖なる自然が魂に語りかける方法を発見しようとする。自然は小さな花の単純な線と比率を色彩によって、我々の心の中に喜びや幸福感を呼び起こすのだ。」
2コ目の文章は、似た感じのことがアントニオ・ガウディの語録?にもあった気がする。偉大な人物はすばらしい言葉を残すもんだなぁ~♪
オープンしてすぐに入館したので、 わりかし空いてて、そして絵同士の間隔もちょうどよい。来てよかったです。
会期は9月18日(土)~11月7日(日)です。
そして第二会場の高崎市タワー美術館へ。
長いので一旦エントリーを切ります。
つづく・・・。